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【虎のソナタ】プロ野球開幕へ「置行堀」食らわぬように 昔の記事読み返し…準備着々トラ番

 まじめだわ、みんな。「6・19」開幕へ。前日11日の12球団代表者会議で合意したスケジュールに向けて、トラ番たちも準備を始めています。

 「同期の竹村(岳=現ソフトバンク担当)や箭内(桃子=現巨人担当)の去年の原稿を読んでいます」

 隣にある糸原の記事をまとめた原田遼太郎です。午前の組で練習した糸原の話をオンライン取材してすぐにネット速報にあげると、新聞の紙面用の記事のテーマや行数が決まるまでに少し時間がある。この時間に、昨年までトラ番だった同期2人の記事を中心に昔の記事を読み返しているのだそうです。

 「例えば、こどもの日にはどんな話やエピソードを原稿にしていたのかとか。自分は1月にゴルフ担当からトラ番になったので、去年までのタイガースを知りませんから。野球ならでは、阪神ならではの書き方もあるでしょうし」

 原田がネット速報を描き終えて「復習」をしていた昼過ぎ、当番デスク(CD)の阿部祐亮に電話をかけました。まだ家でのんびりしている時間だと思ったのですが。

 「いま、西長堀を歩いています。あと20分くらいで会社に着きます」

 阿部の自宅最寄り駅・野田阪神(大阪市福島区)から難波までは地下鉄千日前線で11分(5駅目)。その約5キロの距離を徒歩で通勤していました。

 「片道1時間です。汗をかくので着替えのシャツを入れたリュックを背負って、会社に着いたら着替えています。在宅勤務ばかりだと体がなまりますからね。街を歩いていると、いろんな発見があって楽しいです。いま鰹座橋の交差点を通過しました。なぜ鰹座橋っていうか知ってます?」

 知らね。阿部によると、昔、高知の鰹を全国に広めようと、西日本の商いの中心地だった浪速に鰹を運んで魚市場をつくった。その名残だそうです。

 「だから、近くに土佐堀なんて地名もあるんですよ。これ全部、歩きながら看板を見て知った受け売りですけどね」

 みんなすごいな。俺だけか、在宅勤務で時間を持て余してゴロゴロしてるのは。いや、仲間がいる。アイツもきっと。編集委員三木建次に電話すると「俺も原田と一緒。阪神の原稿を読み返している」と言われてしまいました。

 「去年まで3シーズン中日担当だった。プロ野球は毎年10人くらい選手が入れ替わる。昔の選手は知ってるけど、30人に関しては俺は原田と同じ。今季4年目の大山をいま急に60行(書け)といわれたら『よっしゃ任せとけ』とは言えない。藤川球児も、去年の球児、2年前の球児のことは知らない。だから俺も3年前、2年前、去年のおさらいをしている」

 ビヤ樽までがこんなことを言うなんて。土佐堀ならぬ「置行堀(おいてけぼり)」を食らいそう。ちなみに置行堀は、昔、東京・墨田区に魚がよく釣れる堀があって、釣った魚を籠に入れて引き揚げようとすると「置いてけ~」と怖い声がしたのが語源で、そういう落語もあります。魚を何匹か堀に返すと無事に家に戻れるけどそのまま帰ると道に迷ったりしたそうです。と書いていて思い出しました。ビヤ樽に電話したとき、1回目は留守電だった。

 「あはは、ベランダでたばこを吸ってました。糸原は原田が取材したし、(1面の)近本は織原(祥平)が担当して、俺はあの時間、特に予定がなかったので」

 仲間発見。「6・19」に向けて、虎ソナもビヤ樽も気合を入れ直します。

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