右肘手術のリハビリが明ける3年目の大谷(エンゼルス)は、まず野手での開幕に向けて打席で右足を上げたり、すり足にしたりと試行錯誤している。迷っているのではなく、さらに上のレベルを目指しているからで、いいことだと思う。
前半戦に投手として復帰すれば、打席に立つ数は野手に専念した昨季より減る。投手として4勝を挙げ、野手として22本塁打をマークした1年目のような目で見てあげたい。とはいえ、力が通用することは最初のシーズンで証明されている。少ない登板、打席の中で、驚くような成績を残してくれるかもしれない。
野手は秋山(西武→レッズ)も加わり、楽しみが増えた。一方、昨オフに発覚したアストロズのサイン盗み問題が尾を引きそうで、胸騒ぎがしている。米大リーグ機構は不正行為があった2017年当時のゼネラルマネジャーと監督に処分を科したが、レッドソックスも疑惑を持たれ、他球団の選手はすっきりしないまま開幕を迎える。
両チームはことあるごとにサイン盗みを持ち出され、選手たちは嫌がらせや侮辱行為を受けるのではないだろうか。こればかりは杞憂(きゆう)に終わってほしい。(サンケイスポーツ専属評論家)