平成から令和へ元号が変わった2019年も残り1週間。西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を記録した元プロ野球選手の清原和博氏(52)にとっては、球界復帰に向けて大きな一歩を踏み出した一年となった。
11月7日には、「ワールド・トライアウト2019」の監督として、2016年5月に覚せい剤取締法違反罪で懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けてから初の球場での野球の仕事に復帰。
11月17日には、沖縄・浦添市でPL学園高の後輩の元中日・立浪和義氏がイベントの発起人となって行われた「FM沖縄開局35周年記念ドリームマッチ」に出場。2016年1月11日の名球会イベント以来、1406日ぶりにとなるユニホーム姿も披露。横浜(DeNA)などで活躍した親友の佐々木主浩氏らが参加した。
12月1日には、東京・八王子市で行われた野球教室に参加。PL学園高時代の仲間、球界関係者ら約40人が集まった。清原氏の参加するイベントにはいつも、多くのPL学園高の先輩、後輩、球界関係者が集まり、清原氏の球界復帰の後押しをした。
多く仲間が集まるその裏には、清原氏の仲間思いの優しい一面にあった。野球教室のトークショーで、後輩たちが、清原氏の人柄がわかる昔の秘話を明かした。
PL学園時代に同部屋だった橋本清氏は、当時の清原の印象に「優しすぎて」ときっぱり。その優しさは橋本氏がプロ野球を引退しても変わらなかった。引退後に解説の仕事を務めていた橋本氏に、清原氏から「『今日から打席の立つ位置を変えるんだ。お前だけやぞ』と仕事に生きる情報を教えていただいた。感謝しています」と当時の後輩思いの優しい一面に感謝した。
優しい一面はまだまだある。元西武の犬伏稔昌氏は「僕らの頃はファームでは選手がバットなど購入しなければいけなかったが、清原さんに『バットがありません』と言ったら、じゃあ取りに来いと言われた。取りに行ったら10本、20本とバットを下さって…。清原さんのバットでファームでホームランも打つことができた」と思い出を振り返り、感謝しきりだった。
年内の野球の仕事を終えて「こんな日がくるとは思わなかった。自分一人でここまではこれなかったし、いろんな人の支えがあってここまでこれた。感謝の気持ちです」と清原氏。
清原和博を応援しようとPL学園高の後輩、球界関係者が多く集まっていたのは、清原氏の優しい人柄からだった。(樋口航)