アストロズ4-5エンゼルス(5日=日本時間6日、ヒューストン)米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(25)がアストロズ戦に「3番・DH」で出場し、三回に13号ソロを放った。この日、25歳の誕生日を迎え、通算214勝で2011年のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)右腕、ジャスティン・バーランダー投手(36)から日本ハム時代の14年以来、5年ぶりとなるバースデーアーチを記録。チームは5-4で勝利した。
メジャー屈指の剛腕にも力負けしなかった。三回2死。大谷がバーランダーが投じた外角高め、153キロの直球を捉えた打球はグングンと伸び、125メートルの中堅フェンスを軽々と越え、バックスクリーンを直撃した。
「しっかり打ててよかった。ああいう高さの難しい、力のあるボールをしっかりいい方向に、いい結果に結びつけることができたのはよかった」
5日は25歳の誕生日。20歳になった2014年のロッテ戦で2本塁打を放って以来、5年ぶりのバースデーアーチだ。「球種のレベルがどの投手よりも1ランク、2ランク高い」という214勝右腕を今季初対戦で打ち崩した。
バーランダーとは昨年5月16日に初対戦し、4打数無安打で3三振。それでも、「(お金を)いくら払ってでも(対戦を)経験する価値がある。それくらい素晴らしい投手」と超一流との対決に心を躍らせた。メジャー1年目は14打数3安打。8月25日の対戦で一発を放っており、これが通算2本目。11年のサイ・ヤング賞投手からの複数本塁打(1本は松井秀、イチロー、井口、岩村)は日本選手初の快挙となった。
誕生日はチームメートが祝ってくれた。前夜、ダラスからヒューストンに移動するチャーター機内でサプライズがあった。「みんな日本語だと思って、やっていたんですけど、たぶん中国のバースデーソング…」。勘違いはあったが、仲間の気づかいがうれしかった。この日の試合後はカルフーンが「ハッピーバースデー、オオタニ!」と歌って、ロッカールームを盛り上げた。
25歳の誓いは「やっぱり、優勝するのが一番の目標」ときっぱり。試合前には投手として6日ぶりのキャッチボールを行った。来季開幕の二刀流完全復活へ-。大谷が新たなスタートを切った。
「(本塁打を打たれた)3球以外は、いい投球ができた。本塁打を打たせないのは常にテーマだ」
★一発攻勢
エンゼルスはアストロズ先発のバーランダーからカルフーン、大谷、シモンズが本塁打を放つなど、計4発で同じア・リーグ西地区の首位チームに競り勝った。2014-17年途中までタイガースを指揮したオースマス監督にとって、バーランダーは当時のエース。3本塁打を浴びせた攻撃陣を「素晴らしい攻撃だった」とたたえ、エ軍公式サイトは指揮官が「大谷は25歳の若さでとても頭脳的で打席でもいい準備ができている」と評価したことを伝えた。
★イチロー 最も多く対戦し、最多安打の投手はラッキー(エンゼルスなど)。通算成績は122打数37安打(打率.303)、1本塁打、7打点。16三振も最多タイ。同じ1973年生まれのコローン(エンゼルスなど)とは2016年8月31日に当時の最年長対決が実現。通算117打数35安打(.299)、3本塁打、10打点。
★松井秀喜 03年3月31日の米デビュー戦でハラデー(ブルージェイズ)と対戦し、初打席で左前適時打を放ち、初安打・初打点を記録。「最も苦手な投手」という右腕とは通算63打数14安打(.222)、4本塁打、9打点。サイヤング賞を3度受賞したマルティネス(レッドソックスなど)とは通算47打数13安打(.277)、3本塁打、7打点。09年のワールドシリーズ第2戦ではフィリーズ先発の右腕から右越えに決勝ソロ。優勝を懸けた第6戦でも、2ランを放ち、MVPに輝いた。