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ヤクルト希望の光村上、プロ初満弾20号!高卒2年目松井に並んだ

村上が高卒2年目で初の満塁弾。チームメートの祝福に満面の笑みで応えた (撮影・加藤孝規)
先発のヤクルト・寺原=マツダスタジアム(撮影・加藤孝規)
投球するヤクルト・近藤=マツダスタジアム(撮影・加藤孝規)
投球するヤクルト・ハフ=マツダスタジアム(撮影・加藤孝規)
投球するヤクルト・石山=マツダスタジアム(撮影・加藤孝規)
ヤクルト・村上宗隆は右越え満塁本塁打を放つ
1999年、巨人・松井秀喜
JR西日本ドクターイエロー923系
1回、先制中前適時打を放つヤクルト・村上=マツダスタジアム(撮影・加藤孝規)
ファンの声援に応えるヤクルト・村上=マツダスタジアム(撮影・加藤孝規)
高卒2年目までにシーズン20本塁打以上
セ・打者部門3傑
ヤクルト・村上宗隆の今季ホームランカルテ

 (セ・リーグ、広島2-6ヤクルト、13回戦、ヤクルト7勝6敗、3日、マツダ)高卒2年目のヤクルト・村上宗隆内野手(19)が3日、広島13回戦(マツダ)に「4番・一塁」で先発し、五回に放ったプロ初の満塁本塁打で20号に到達した。19歳5カ月でのシーズン20号は球団史上初で満塁弾は最年少記録。高卒2年目のシーズン20本塁打は1994年の松井秀喜(巨人)に並んだ。チームは6-2で快勝し、5月11、12日の巨人戦(東京ドーム)以来の連勝。同カード以来、約1カ月半ぶりのカード勝ち越しを決めた。

 カープファンで真っ赤に染まる右翼席に大きな弧を描いた。2-0の五回2死満塁。村上が広島先発、ローレンスが投じた低めのチェンジアップをすくい上げた打球は悲鳴と歓声を切り裂き、スタンドに届いた。

 「コンパクトに強い打球を心がけて打席に入りました。最高の結果になってよかったです」

 8試合ぶりのアーチ。19歳5カ月での20号は球団史上初、満塁弾は最年少記録だ。高校時代に九州のゴジラと呼ばれた高卒2年目の大砲が、シーズン20本塁打で1994年の松井秀喜(巨人)に並んだ。

 恐ろしいほどの成長曲線を描いている。一昨年秋の入団交渉の席では巨人や米大リーグのヤンキースなどで、日米通算507本塁打を放った松井氏と同じ活躍を期待され、背番号「55」のユニホームを渡された。当時は「いずれ自分の番号といわれるような活躍がしたい」と誓った村上。開幕から78試合目で早くも憧れるスラッガーの2年目に肩を並べた。

 2009年はまだ9歳だった。村上少年の目に焼き付いているのは、ヤ軍時代に日本選手初のワールドシリーズMVPに輝いた松井氏の姿だ。「僕が生まれたときからスーパースターだった。ワールドシリーズで本塁打を放ったのは印象に残っている。超えられたらいいなという存在です」。ゴジラと同じ左の大砲は、若き主砲として確実に成長している。


 7試合連続で4番に入った。この試合では一回1死一、二塁で先制の中前適時打を放ち、計5打点。本塁打はセ・リーグ3位タイ、61打点はリーグ1位を独走している。

 チームも5月11、12日の巨人戦(東京ドーム)以来の2連勝で同カード以来のカード勝ち越し。豪快な一発に、小川監督も「見事な本塁打だった。区切りの20本塁打を満塁で打つのはすごい。本塁打を期待されている中、相手がマークをしている状況で非常に素晴らしい」と賛辞を贈った。

 チームは5位と4ゲーム差の最下位。19歳は「自分のせいで負けた試合もいっぱいある。これからチームを引っ張っていくってなったときに守備でもしっかりしないといけないし、打率も2割3分では駄目」と自覚を示した。九州のゴジラはプロの世界で「令和のゴジラ」となった。プロ2年目、サクセスストーリーはまだ始まったばかりだ。 (横山尚杜)

★幸運の新幹線

 村上が満塁本塁打を放った五回の攻撃中、マツダスタジアムの左翼後方を「ドクターイエロー」が通過した。新幹線の電気や軌道設備の状況を測定する車両で、10日に1度程度で走行している。走行時刻も非公開で、目撃すると幸せになれるともいわれている。五回は村上の前3打者はいずれも1度もバットを振らずに四球。巡ってきた満塁のチャンスをモノにした。

 〔1〕10代選手の満塁本塁打は2013年8月1日の中日・高橋周平(対阪神、19歳6カ月)以来6年ぶり史上15人目(17本目)。ヤクルト(前身球団を含む)では1964年の高山忠克(2本=3月22日の巨人戦と4月1日の阪神戦、19歳10カ月)以来55年ぶり2人目(3本目)。

 〔2〕19歳5カ月での満塁弾は年少7番目で、セ・リーグでは08年4月6日の巨人・坂本勇人(対阪神)の19歳3カ月に次ぐ年少2番目。球団では64年の高山の19歳10カ月を抜く最年少記録。最年少記録は56年4月11日の阪急・米田哲也(対高橋)の18歳1カ月。

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