(セ・パ交流戦、ソフトバンク2-2阪神=延長十二回規定により引き分け、1回戦、1分、11日、ヤフオクD)勝ちに等しい、死闘ドローだ。阪神は2年連続日本一のソフトバンクと延長十二回、2-2で引き分けた。無死三塁のサヨナラ負けの大ピンチを乗り越えた矢野燿大監督(50)は「結果、勝ちや、もう。これは」ときっぱり。敗れた首位広島とは2・5ゲーム差に接近。この1分けを、さらなる加速へのきっかけとする!
絶叫ものの大ピンチを乗り越えた執念ドロー。もはや勝ったも同然!? 4時間42分の死闘を終えた矢野監督はベンチ裏に引き揚げると、興奮気味にまくし立てた。
「結果、勝ちや、もう。これは。そう思うわ。そう思うことにする」
延長十二回の攻撃で2死満塁の好機を逸し、勝ちがなくなった直後だった。守護神・ドリスを投入したが、先頭のグラシアルに遊撃内野安打を許すと、ここからドキドキが止まらない。
バントの構えを見せる真砂を相手に、初球ボール。2球目の前に一塁へ投げたけん制球がそれて、ファウルゾーンを転々…。無死二塁となり、ドリスは両手で頭を抱えこんだ。さらに2ボールからの3球目、外角低めへの155キロ直球は梅野のミットに収まらず、暴投。自滅で無死三塁とサヨナラ負けをお膳立てする展開に、指揮官の頭にも負けがよぎった。
「ノーアウトで三塁に行った時点でランナーを埋めるかとか、やっぱり考えたけど」
満塁策をとるプランもあった。様々な思いが駆け巡った。しかし最後は腹をくくった。守護神に託した。すると、ここからドリスが激変。3ボールからヒッティングに切り替えた真砂を空振り三振に仕留めると、松田を遊ゴロ、明石を左飛に抑えてゲームセットだ。