(セ・パ交流戦、巨人5-6ロッテ、2回戦、1勝1敗、8日、東京D)ロッテは8日、巨人2回戦(東京ドーム)に6-5で逆転勝ちし、連敗を2で止めた。1点を追う九回、中村奨吾内野手(27)が決勝の中前適時打を放つなど一挙4得点で試合をひっくり返した。巨人は、九回に登板した守護神の中川皓太投手(25)がプロ初黒星。直近7試合で6登板とフル回転してきた左腕が崩れた。
全員の思いを乗せた打球が中前に弾んだ。2-3で迎えた九回、鈴木の適時打で追い付き、なお2死一、二塁。中村奨は甘く入った直球を捉え、勝ち越し打を運んだ。総立ちのベンチと対照的に、ヒーローはクールな表情で一塁に達した。
「何とか落ちてくれと。何度もチャンスをつぶしていたので、みんながつないでくれたチャンスを最後にかえせてよかった」
雪辱の思いを一振りに込めた。五回、前打者のレアードが左肘に死球を受け、直後に途中交代するほどの痛みに耐えて一塁に歩いた。2死満塁の第3打席。鋭い当たりは三ゴロとなり、絶好機を逸した。そして、迎えた九回の第5打席。17打席ぶりの安打が決勝打となった。
4月上旬は打率が4割を超えるほどの好スタートを切ったが、同21日の試合前練習で清水バッテリーコーチと激突。左目の下を10針縫うけがを負った。試合には出続けたが「(翌日の)月曜は一番痛みがきつくて寝られなかった」という。
本人がその影響を口にすることはないが、昨季全試合に出場して・284をマークした打率は下降線をたどり、5月中旬には1割台まで低迷した。現在も患部には傷痕が残り「日に当たるとよくない」と屋外球場では絆創膏が欠かせない。
復調のきっかけになりそうな活躍にも「一時期よりはよくなったけど、まだまだ」と中村奨。井上が右足裏痛で2試合続けて欠場するなど、故障者が相次ぐチームで全試合出場を続ける鉄人が、意地の一打でチームの連敗を止めた。 (浜浦日向)
「九回は全員でつないでくれた。けが人が多いが、残った選手がしっかり活躍してくれないと、今日みたいな試合はできない」
「本塁打も単発。走者を出してから安打を打たれなかったことで、粘れたと思う」
「ほっとした。(記念球は)両親も見に来てくれているので、渡します」
★ロッテ・中村奨吾と清水コーチ激突VTR
4月21日の日本ハム5回戦(ZOZOマリン)の試合前、清水バッテリーコーチの打ち上げたノックの飛球が、近くで練習していた中村奨の付近へ上がったため、2人がそれぞれ打球を追いかけて激突。中村奨はそのまま担架で運ばれ、顔面挫創の診断を受けて左目の下を10針縫った。患部に大きな絆創膏を貼って試合開始前にベンチへ戻り、先発出場を志願したが、首脳陣の判断で先発を外れ、2017年から続いていた連続フルイニング出場が188試合でストップ。八回に代打で出場したが空振り三振に倒れた。