正守護神はオレだ! 期限付き移籍していたJ2松本から復帰したGKシュミット・ダニエル(24)が19日、2年ぶりに参加したベガルタのキャンプで「正GKに選んでもらえように開幕までアピールしたい」と定位置取りを高らかに宣言した。昨年10月に日本代表候補に選出されて自信をつかんだ新背番号1が、ハードなキャンプで己を磨く。チームは午前、午後とも約1時間半の練習を行った。
ベガルタに復帰した大型守護神が、2年ぶりの鹿児島で今季の定位置取りを宣言した。
「このキャンプでは自分の特徴、ストロングポイントを見せつけ、正GKに選んでもらえるように開幕までアピールしていきたい」
ダニエルは米国で生まれ、2歳から高校卒業まで仙台育ちのご当地選手だ。武器は1メートル96の大きな体を生かした守備範囲の広さ。昨季はJ2松本で正GKとして41試合に出場した。昨年10月にはJ2から唯一、日本代表候補GK合宿に選出されるなど武者修行の末に才能を開花させた。
渡辺晋監督(43)の言葉が胸に響き、復帰を決めた。「地元のみんなが待っている」。故郷のゴールマウスは自分が守るとばかり、チーム愛を駆り立てられた。
「若い人も多くなり、活気が出てきた」。2年前のキャンプとは景色が違う。昨季まで正GKを務めた六反勇治(29)がJ1清水へ移籍。栄光の背番号「1」を背負って臨む。
「大きな意味もないしあまり関係ない」と本人は控えめだが「プレッシャーと思い過ぎず、楽しんでやる。期待を裏切らないようにしたい」と闘志を燃やす。
本格始動となったこの日は、GKの基本練習を反復し「体も動いたし、いいテンション、モチベーションでやれた」。
張り切り過ぎからか、午後練習は右肩の違和感で別メニューとなったが「大事を取って。こちらから(別メニューにしてと)言った程度」(渡辺監督)と大事に至らず、20日以降もメニューを消化する予定だ。
キャンプのテーマは「戦術理解」。ダニエルはJ2からJ1でのプレーとなるため「速さや技術などレベルが全く違う。戦い方や動き方に慣れるのに時間がかかると思う」と慎重な姿勢だ。
だが、ベガルタが新たに取り組む3バックは松本時代に経験済み。「優位性を持ってさらに監督の求めるものを自分の引き出しとしてもちたい」と新たな武器にしようと力を養う。
「充実のキャンプにして、目標達成のためいいスタートを切りたい。チーム一丸、闘志むき出しに開幕を迎えたい」
自信と自覚を手にした24歳は充実の春を過ごす。 (井上幸治)
★別メニュー
MFパブロ・ジオゴ(24)が右脚ふくらはぎの違和感で午後練習から別メニュー調整。
★特産品贈呈
キャンプ地の鹿児島県から黒豚肉40キロ、カンパチ1尾、鹿児島茶5キロ、さつま町からトマト、イチゴを各17箱、開運きんかん5箱、さつま揚げ250枚が贈られた。