金の卵のスイングに、何度もうなずいた。掛布2軍監督が大山の打撃練習を初視察。同じタイミングで高山らも加わったため、1時間を超えるチェックに。将の表情は充実感でいっぱいだった。
「大山はすごく素直な、いいバッティングをしていた。タイミング、間の取り方も(いいものが)ある。非常にいいレベルスイングができていた。バランスがいいよ」
全国同様、寒波に襲われた鳴尾浜に、絶賛の声が響き渡った。レベルスイングといえば体を地面に対して水平に回し、軸回転でボールをとらえる技術。指揮官の代名詞であり、若虎に必ず伝授する必須技能だが、早くもそれができていた。「ちょっとタイミングがずれても、対応していく柔らかさがある」と対応力の高さにも目を丸くした。
阪神で右の強打者といえば、474本塁打の田淵幸一氏(70)、247本塁打の岡田彰布元監督(59)が思い浮かぶ。だが、ミスタータイガースは大山とイメージがかぶる打者を問われて「いないんじゃないかなあ。昔の右打者…」と首をひねった。誰にも似ていない唯一無二のスタイル。それだけに、無限の可能性を感じる。