「この3年間、みじめで、みっともなくて、(まだ現役を)やりたい、辞めたいの繰り返しでした」と絶句。そして彼はこう続けた。
「若い時にもっともっと練習しておけばよかった…」
10月9日、甲子園最終戦が彼の現役最後のプレーとなった。ナインから胴上げされて、4万7106人の大観衆の前で彼は胸の奥から声をしぼりだした。「阪神ファンは温かかったです。本当に夢をありがとうございました。野球の神様ありがとうございました!」
こんな飾り気のないきれいな言葉こそ、あきれるほど練習の虫、頑張り屋の男だからこそ言えるのだ。
その男が、あと1日でやってくる2017年に監督2年目に『挑む』のだ。彼を待っているものは何だろう。虎番キャップにデスクと、この1年めまぐるしく変化して、この日の当番デスク席にいた堀啓介は短くポツリとこう言った。「来年も試練は待っているでしょう。変革はそんな簡単なものじゃない。でも、金本監督なら乗り越えてくれると思います」…。