オフ企画『週刊BAY☆スタ』(毎週木曜日掲載)の第4回は、守護神争いに臨む山崎康晃投手(24)を直撃。今季はプロ野球史上初の新人からの2年連続30セーブ(33セーブ)を記録したが、夏場に4試合連続失点を喫するなど苦しいシーズンにもなった。チームは、米大リーグ・カブスのスペンサー・パットン投手(28)を獲得。ライバルの登場にハマの新魔神が奮い立つ。
山崎康にとって、身が引き締まる一報だった。DeNAは11月23日、ワールドシリーズを制したカブスからパットン=1メートル85、91キロ、右投げ右打ち=を獲得したと発表した。150キロ超の直球と鋭く曲がるスライダーを武器に、高い奪三振率を誇る抑えタイプ。ライバルの登場に山崎康は決然と言い切った。
「昨年、今年と同じポジションを任せてもらった。渡したくない気持ちはあります。負けないようにしたい」
ルーキーイヤーの昨季はプロ野球新人記録となる37セーブを挙げ、セ・リーグの新人王に輝いた。「最低でも40セーブ」を掲げて臨んだ今季、落差のあるツーシームは影を潜め、直球を痛打される場面も増えた。最終的には33セーブをマークしたが、8月の月間防御率が15・12と低迷するなど2年目のジンクスに直面した。
「打たれたのに、やり返せない悔しさはありました。球場に行くことが嫌だと感じた日もあった」
それでも山崎康は前を向いた。
「この経験は自分のためになるんだと思えたことで立ち直るきっかけになりました。2年目でこんなことを味わえた。長いプロ野球人生で大事なシーズンになったと思う」
絶対的な守護神へ、新たな引き出しを開ける。
「ツーシームとストレートだけじゃ抑えられない。スライダーを使わないといけない。頭を使って、投球の幅を広げるいい材料になると思っています」
スライダーは今季、公式戦で「5球くらい投げたかな」という程度。2球種での勝負にこだわっていたスタイルからの脱却を図る。
高田繁ゼネラルマネジャー(71)も「抑えは山崎康とパットンのいい方を使う。今年の山崎康では駄目。ただし、去年のような球の切れ、輝きを取り戻したらクローザーでいくのは間違いないよ」と競争を強調する。
「今年と同じなら、クローザーの座は危ないですから」と山崎康。守護神の完全復活が、DeNAの浮沈を握る。 (湯浅大)