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開幕捕手ある!阪神・坂本、盗塁阻止率200%強肩発動

盗塁阻止練習で二塁にすばやく送球する坂本。誰一人として成功を許さなかった(撮影・岩川晋也)

 阪神安芸秋季キャンプ(9日、安芸タイガース球場)まさに盗塁阻止率200%や! 坂本誠志郎捕手(23)が、スチール防止のメニューで強肩を披露した。7回中7度二盗を阻止。前回3日にも一人の成功も許しておらず、来季2年目を迎える若虎は「しっかりとしたボールを投げられた」と力こぶ。原口、梅野と争う来季正捕手の座へ、猛アピールを続けていく。


 日光を浴びて輝く太平洋の水面のように、若虎の強肩が光った。投じた白球は、内野手のグラブへズバッ!! 来季大卒2年目を迎える坂本が、100発100中の盗塁阻止を見せつけた。

 「あれぐらいのタイミングで、ああいう場面なので、コーチからも刺せて当たり前だと言われているので。走者に合わせすぎずに、ミスをしてもいいから捕ってから速くするということも言われています。走者に合わせすぎずに、しっかりとしたボールを投げられたと思います」

 平然と振り返ったが、確かな成長を感じさせた。今キャンプ2度目のスチール防止練習。坂本、原口、梅野、小豆畑がローテーションで扇の要に座った。そして、クイックモーションで投げる横山の投球を受け、素早く二塁へ送球。左腕の1・04前後の高速クイックや、盗塁すると決まっている状況でもあったが、高山や横田、江越ら俊足の若手を次々と刺した。

 7回の守備機会で、7度すべて阻止。3日の第2クール初日でも全13度阻止しており、今キャンプ中の盗塁阻止率は100%(計20企図20阻止)だ。阻止率40%が1流の目安といわれるが、2度に渡るアピール度はまさに倍の200%。捕球から送球までの動作が速いクイックスローという武器を存分に発揮している。


 キャンプ前、矢野作戦兼バッテリーコーチは坂本に「(送球の)正確性をもっと」と、今季の盗塁阻止率・063の改善を求めていたが、それにすぐさま応えた形。背番号「12」は「課題だと思っていますし、今できているからシーズンでもできるということではない。試合でもできるように」と、10日の紅白戦(安芸)でも強肩発動させる。

 今季、チームはとにかく走られまくった。とくに広島には29盗塁と走られ放題で、7勝18敗。他球団からの企図数は135で、阻止した数はたったの28。チーム全体の盗塁阻止率は・207でリーグ5位。虎の弱点をモロに露呈した形となった。

 チーム全体として盗塁阻止率を高めることは必須。今キャンプで投手陣はクイックに磨きをかけ、捕手陣は送球面の正確さの向上に励んでいる。その中で、坂本が抜群の安定感をみせている。

 今季打率・200、1本塁打、2打点。打撃面では正捕手を争う原口と梅野に1歩リードされているが、守備面では決して引けを取らない。何よりも鉄砲肩は、虎の補強ポイントだ。

 「見ていて安心感があるというのが大事だと思うので、そのためにも試合に出るというのが大事だと思う」。実りの秋の向こうに、坂本が開幕スタメンをしっかり見据える。(西垣戸理大)


★最多は原口87試合出場

 現状で正捕手は不在だ。今季の開幕マスクは岡崎が務め、梅野との併用で始まったが、岡崎は7月に左手骨折で離脱。梅野も打撃不振から1、2軍を行き来した。4月末に育成から支配下に昇格した原口が持ち前の強打を発揮し、チーム最多の87試合でマスクをかぶったが、終盤は右肩の不安もあり、一塁や代打での出場が増えた。新人の坂本が終盤に出場機会を増やし25試合で扇の要を守るも、捕手固定には至らず、競争が続いている。

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