執念の一打が二遊間を割った。3-3の同点で迎えた延長十回二死一、三塁で、桐生が値千金の中前適時打。開幕から6連敗だった東大が待望の1勝を手にした。
「宮台が戻ってきて、追いつかれたけど、最後は踏ん張ってくれた。勝ち越せてよかったです」。桐生が声を弾ませた。左肩の違和感でマウンドから遠ざかっていた最速150キロ左腕は、1点リードの九回に今季初登板。直球は最速143キロどまりで制球も乱れ、二死から同点の押し出し四球を与えた。それでもドラフト候補の次打者・佐藤拓を空振り三振に仕留めてピンチを脱し、チームに力を与えた。
「登板できたことはよかったですが、四球が多く反省点も多い。みんなのおかげです」と、宮台は安堵の表情。春は3勝を挙げながら、勝ち点には届かず。2002年秋の立大戦以来14年ぶりとなる勝ち点獲得へ、浜田監督は「宮台はぶっつけ本番でしたが、落第点の出来。ただ、こういう展開になれば(宮台を)つぎ込んでいくことになる」と、総力戦で挑む決意を示した。 (片倉尚文)
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