オープン戦(ヤクルト1-1阪神=九回規定により引き分け、17日、神宮)新助っ人のヘイグが、待望のオープン戦初タイムリー。「3番・三塁」で出場すると、一回だ。高山、横田の連打で作った無死一、三塁で、小川の2球目、内角136キロを引っ張り、三塁線を破る適時二塁打だ。
「内角のボールに、うまく反応できたよ。始動を早くしようと思っていた」
好投手相手に納得の一打。ただ…。四回に平凡な中村の三ゴロを一塁へ悪送球。五回無死一塁での川端の三ゴロも併殺がとれず(二塁封殺のみ)と、課題の守備にはまだまだ不安を残した。
「打者の足が思った以上に速く、焦ってしまった。そういうことも頭に入れていかないと」と反省。高代ヘッドが「足が使えていない。練習するしかない」と厳しい口調で話せば、久慈内野守備走塁コーチも「リズムよく投げたときはいいんだけど、送球の安定感に欠ける」と修正が必要なことを認めた。
金本監督が改めて「(3番も)ありえるね」と話すように、2016年打順の鍵を握るのは、この男。本人も「残り4試合、日本の野球に慣れるべく、1日、1打席を大事にしていきたい」と表情を引き締めた。