夢への扉が開いた。前田は大阪市内で、契約するミズノ社の「ブランドアンバサダーズ・ミーティング」に参加。その後の会見で、広島球団への感謝を口にした。
「球団に夢を後押ししてもらったので、感謝の気持ちでいっぱいです。やっとチャンスが来たなという思いです」
実は昨オフ、球団は「1年間エースらしい振る舞い、活躍をすれば検討する」と約束していた。この日午前、マツダスタジアムで会見した鈴木球団本部長は「前田選手にとっても球団にとっても、一番いいタイミング」と、移籍を容認した。
前田がメジャー挑戦を具体的に思い描いたのは、2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。サンフランシスコでプエルトリコとの準決勝に先発し、5回1失点と力投も、敗戦。そこで「今まで自分が一番だと思っていたが、力のなさを痛感した。違う場所に身を置いて、厳しい環境に挑戦したいという思いが、強くなった」という。
広島は来週中に、日本野球機構を通じてポスティングの申請手続きを取る。設定する譲渡金は上限の2000万ドル(約24億6000万円)になりそうだ。米大リーグ機構(MLB)が30球団に公示し、30日間の交渉期間に入る。米国時間7日(日本時間8日)からテネシー州ナッシュビルでMLBのウインターミーティングが始まり、事実上、そこで前田争奪戦のゴングが鳴る。