招待された40人のファンの前で、前田が声を弾ませて夢を語った。沢村賞、最多勝、ベストナインの表彰を受けたNPBアワーズに先だって、隣接するホテルで、楽天・則本、中日・平田とともに臨んだ公開収録。トークの冒頭でチームメートの黒田に話が及んだ。
「(米大リーグについて何かを聞いたことは)今のところないが、行くことになれば、相談できるので心強い」
今季、8年ぶりに広島に復帰した40歳の黒田はメジャー7年間で79勝。ナ・リーグで西海岸のドジャース、ア・リーグでは東海岸のヤンキースと、ともに大都市に本拠を置く名門球団に在籍した。前田が大リーグ挑戦を認められることになれば、メジャーを生き抜く術を知る師としてうってつけだ。
前田にとって、13歳上の黒田との接点は、1年目の2007年と今季の2年間だけ。だが、黒田がメジャーでプレーしていた期間にも、前田は勝ち星のノルマなどを設定され、クリアできれば高級時計をプレゼントされるなどかわいがられてきた。