新井、1億円以上のダウン!! 阪神・新井貴浩内野手(37)が、球団との契約交渉で野球協約で定められている減額制限(年俸1億円以上は40%)を超えるダウン提示を受けていたことが1日、わかった。年俸2億円から8000万円前後の提示を受けたもよう。近日中にも球団と再交渉を行うが、話し合いが不調に終われば、そのまま退団の可能性もある。
新井がタテジマのユニホームと決別するかもしれない-。日本シリーズの真っ最中に球団と契約交渉を行っていたことが判明した。関係者によると球団が提示した来季の新年俸は2億円から1億円以上の大幅ダウン。8000万円前後が提示された模様だ。
球団幹部は「契約の中身については話せないが、今年の試合出場から考えると厳しい数字にならざるを得ない」と言葉を濁した。
新4番ゴメスの加入で今季は94試合出場にとどまり、打率・244、3本塁打、31打点。プロ16年目で初の日本シリーズ出場は腰痛を発症し、出場機会はなかった。出場機会が激減したこともあり、虎7年目で最低の数字。打点王(109)を獲得したゴメスが残留する来季も代打要員となる公算が大きく「大幅減はやむなし」という判断に至った。ダウン幅は虎最大級の大きさだ。
週明けにも両者は再交渉を行う見通し。新井が球団提示を拒否した場合は、労組プロ野球選手会との取り決めで、自由契約となり、他球団への移籍を模索することができる。現役16年で通算1854安打。目標に掲げる2000安打まで残り146本と迫っている。球団関係者も「彼は2000安打にこだわっていると思う。あとは新井選手が、どう判断するか」と明かした。
過去に、阪神では2009年に年俸2億1000万円だった矢野が右肘痛を抱え、レギュラーとして見込めなかったこともあり、減額制限を超える66・7%減(1億4000万円減)の年俸7000万円の提示を受け、波紋を広げた。城島加入のあおりを受けた事実上の肩たたきだった。今回の新井のケースも最後通告に近く、矢野の事例と酷似する。
新井は2008年、優勝できる球団へ、と涙の会見で広島を退団し阪神にFA移籍。10年から4番にも座った。人気球団の重圧に耐えながら、主軸を務め、11年には打点王(93)を獲得した。今季は代打が主な持ち場だったとはいえ、レギュラーシーズンでは2軍落ちは一度もなく、三塁で出場することもあった。日本一が懸かった日本シリーズでは第1戦前に腰痛を起こし、第5戦までベンチ入りできなかった。自ら望んでやってきた虎でのビールかけは一度も実現できていない。
このまま1億円を超える大幅減をのんで消化不良のまま、タテジマのユニホームを着つづけるのか。それとも退団を選択し、新天地でのプレーを模索するか。最終決断の時が近づいてきている。
★野球協約第92条(参稼報酬の減額制限、抜粋)
次年度選手契約が締結される場合、選手のその年度の参稼報酬の金額から以下のパーセンテージを超えて減額されることはない。ただし、選手の同意があればこの限りではない。
(1)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円を超えている場合、40%までとする。
(2)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円以下の場合、25%までとする。
★矢野燿大(2009年・阪神) 同年12月9日、1億4000万円ダウンの7000万円で契約更改。「今年は何も仕事をしていない。びっくりしたけど、言える材料もないので了承した」と受け入れた
★金本知憲(11年・阪神) 同年オフ、「目一杯減りました。成績がそのまま反映されるので仕方ない」と1億4000万円ダウンの2億2000万円で契約更改
★小笠原道大(12年・巨人) 同年12月5日にプロ野球史上最大の減俸となる3億6000万円ダウンの7000万円で契約更改。「契約してもらえるだけでありがたいという気持ちです」
★井端弘和(13年・中日) 同年オフ、年俸1億9000万円から減額制限の40%を超える3000万円を提示され、決裂。その後「中日のお金より安くてもいい」と巨人へ移籍(年俸4500万円)