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逆転Vなんて夢のまた夢や!虎・岩田、バント失敗「練習します」

 (セ・リーグ、阪神1-3DeNA、18回戦、阪神13勝5敗、3日、甲子園)そら勝てんわ!! 阪神は、先発の岩田稔投手(30)が2度の好機でバント失敗。前夜のサヨナラ勝ちで盛り上がるチームの勢いを止め、DeNA・山口にプロ初完投勝利を許してしまった。広島に勝った首位巨人とは3・5ゲーム差。こんな野球をやっていたら逆転Vなんて夢のまた夢や!!


 前夜のサヨナラ勝ちの勢いは、どこへいったのか-。中盤以降は気配すら漂わないまま淡々と敗れた。今季途中リリーフから先発に転向したDeNA山口にプロ初完投勝利を許す屈辱のスミ1。ただ、付け入る隙がなかったのか、といえば完全に「NO!!」だ。和田監督の会見の締め方が、それを証明している。

 「こんなゲームは、きょう限りにしたい」

 お手上げではないからこそ、歯がゆい。好機を自ら潰した感が否めない。同点の二回、1点を追う四回に、2度のバントミス…。いずれも打席は先発の岩田だった。

 「ローテ投手なんだからバントもしっかりと決めないと。2回とも同じ失敗。あれができていたら相手にプレッシャーがかけられるのに」

 両ケースとも一死一、二塁。ただ、横に寝かせたバットが、ことごとく空を斬る。途中で切り替えたバスターも決まらず、2打席ともスリーバント失敗。山口を乗せてしまった。5回3失点で降板し、2008年以来の2桁勝利はお預けとなった左腕は「(バントを)練習します」と力なく振り返ったが…。自滅感を象徴するシーンとなってしまった。


 もちろん岩田のバント失敗だけが問題ではない。四回二死満塁で大和が空振り三振に倒れて以降、1人の走者すら出せていない。打撃陣にも責任はある。3万人を下回るガラガラのスタンド、盛り上がりに欠ける展開ともに、優勝を争うチームにしては、あまりに寂しすぎる…。

 指揮官は「きのう(2日)はいい勝ち方したがちょっと重い。きょうはクリーンアップが内野安打1本に抑えられたところなんだろうけど」と嘆き節。東方を見つめれば巨人と広島による1、2位直接対決が熱戦を展開。首位巨人が競り勝ち、虎は7月20日以来となる、3・5差にまで引き離された。

 DeNA戦は8月に2度の雨天中止があったため、6試合を残している。そこに「山口」という新たな難敵を生み出してしまった。チーム初のクライマックス・シリーズ(CS)出場を目指す4位DeNAだって必死だ。元守護神右腕を意図的に阪神戦にぶつけてくる可能性もある。

 自滅気味の拙攻に、わずか5安打の完投負け。前夜の劇勝がカンフル剤になるか、と思えば一転沈黙した。4日に4カードぶりの勝ち越しがかかるが、どうにも乗り切れない戦いが続く。この苦境を打破できなければ、V奪回など夢のまた夢と消える。


 「そんなこと(山口の状態など)は言っていられない。この時期に。1試合1試合が大事。そこまでに勝ちながら状態を上げていかないと」

 和田監督の「そこまで」とは9日からの巨人戦(甲子園)と12日からの広島戦(同)。上位2チームとの最終決戦だ。死にものぐるいで食らいつくしかない。 (栃山直樹)

★バント失敗といえば

 8月28日の巨人戦(東京D)。0-4の三回。先頭の梅野が左前打で出塁。ここで打席に立った藤浪が、沢村の前にスリーバント失敗。続く上本は二ゴロ併殺でチャンスをつぶした。チームは沢村の前に0-4と完封負けを喫し、藤浪自身も「自分の技術不足です」。和田監督も「あそこはしっかりやらないといけない」と叱責した。

 「バントを2つ失敗したのが痛かった。前半、チャンスは作れていただけに…。(山口は)その後、緩急も使って、真っすぐも走っていた」

 「流れが変わるから、しっかり決めることが大事。投げるだけじゃない」

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