ブラジルW杯日本代表メンバー23人の発表(5月12日)を前に、MF柴崎岳(21)=鹿島=のサプライズ選出の可能性が浮上したことが25日、分かった。これまで国際Aマッチ出場はないが、協会内で高く評価されており、不安要素の多いボランチの一角に、秘密兵器として食い込む様相だ。また、FW川又堅碁(24)=新潟=も候補に挙がっていることも判明した。
26日の広島とのJ1上位対決に向け、MF柴崎はこの日、茨城・鹿嶋市内でボールを使わず軽めの調整を行った。取材には応じずにクラブハウスから引き揚げたが、ブラジルW杯でのサプライズ選出の可能性が浮上した。
「サプライズは2人くらいあるんじゃないか」
日本協会幹部が明言した。2006年ドイツW杯のジーコ・ジャパンではFW巻誠一郎(33)=現J2熊本=が、10年南アフリカW杯の岡田ジャパンではGK川口能活(38)=現J2岐阜=が選出され、驚きを与えた。そして今回、柴崎がボランチの秘密兵器候補として名前が挙がっている。
柴崎は代表戦の出場経験こそないものの、今月上旬に千葉県内で行われた代表候補合宿では正確なパスや視野の広さなどで存在感を発揮。昨年7月の東アジア杯(韓国)は体調不良で参加を辞退したが、別の協会幹部が「柴崎を連れてこれなかったのは痛い」と周囲に漏らすなど、協会内では以前から高い評価を受けていた。
ボランチは2月に右膝を再手術したMF長谷部誠(30)=ニュルンベルク=の回復具合が不透明。またレギュラーのMF遠藤保仁(34)=G大阪=も高年齢で体調面でのリスクがつきまとうため、まだメンバーは流動的とみられる。そこで長短のパスを自在に操る柴崎は得点を必要としている場面での起用が有効で、W杯では後半から切り札として投入される姿が見られるかもしれない。
「代表は特別な場所。今からメンバーに入ることは難しいかもしれないが、逆に燃えている」と話していた柴崎。運命のメンバー発表は5月12日。大逆転の選出に向け、残されたJ1の5試合に全力を注ぐ。