記者会見に出席した阪神・藤川球児監督=甲子園球場(撮影・松永渉平) 「2025 JERA クライマックスシリーズ(CS)セ」の開幕前日会見が10日に行われ、リモートで参加した阪神・藤川球児監督(45)は日本一へとつながるCSを「秋の最後の大運動会」と表現し、胸を躍らせた。2位DeNA、3位巨人はシーズン中に離脱していた主力が復帰し、15日からのファイナルステージでの対戦を警戒。激闘を制し、〝1等賞〟をつかみ取る。
徒競走のBGM「クシコス・ポスト」のような軽快な六甲おろしに、再び身を委ねる。大声援を受けながら戦う一戦一戦は、まさにスポーツの秋にふさわしい祭典。藤川監督はCSの幕開けを前にした共同会見にリモートで臨み、号砲のときを待ちわびた。
「このファイナルステージ、セ・リーグクライマックス(シリーズ)を『秋の最後の大運動会』と捉えて、3チームで楽しいゲームにできればと思います。勝っても負けても素晴らしい期間だったと、そう思えるような期間に3チームでしたい。ぜひお楽しみにしていただきたい」
会見メイン会場の横浜スタジアムの両軍とフォトセッションに臨む阪神の藤川球児監督と中野拓夢=甲子園球場(撮影・松永渉平)画面の向こうに現れた、11日からファーストステージを戦うDeNA・三浦監督、巨人・阿部監督らライバルたちにも呼び掛けるように話したのは、真剣勝負を繰り広げながらも3球団でワクワクするような熱戦を届けることへの思い。「タイガースの場合は甲子園球場がいっぱいになるだろうしね」。熱気で充満するであろうファイナルステージの舞台に思いをはせながら、まずは挑戦者の決定を待つ。
レギュラーシーズンはDeNAに14勝8敗3分け、巨人には17勝8敗と大きく勝ち越し、史上最速のリーグ優勝を果たした。ただ、虎将は2球団を前に「(DeNAと巨人は)夏までのチームとは全く違いますから。それが本音ですから」と言い切った。
このポストシーズンでは、DeNAでは牧が左手骨折から復帰予定。巨人もシーズンでは離脱期間の長かった岡本がどっしりと構える。相手に主力がそろった短期決戦となれば、これまでは接戦でものにすることも多かった勝負がどう転ぶか、なおさら分からない。試合の流れを変えられる男たちの存在は当然の脅威だ。
それでも、フォーカスするのはいつだって自軍。ファーストステージの展開は「ぼやーっと見ます」と話し、戦いのときに備えてキバを研ぐ。
「勝ってきたどちらかのチームが、非常に勢いがあるでしょうから、それをまたタイガースのファンとともに甲子園で精いっぱい、みなさんに楽しんでもらえるように戦っていく」
いよいよ始まるセ・リーグ界の〝最終演目〟。激突するのが青組だろうと橙組だろうと、1等賞をつかむのは黄組だ。(須藤佳裕)