日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎でウォーミングアップする佐藤輝明(撮影・松永渉平) (みやざきフェニックス・リーグ、阪神2ー2くふうハヤテ=九回、規定により引き分け、9日、アイビー)阪神・佐藤輝明内野手(26)ら主力組が秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」に参加しないことが9日、決まった。15日からのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(甲子園)に備えて11、12日に出場予定だったが、両日は天候不良が見込まれるため、藤川球児監督(45)は「天気とうまく付き合えるようにチーム運営をしていかなければ」と説明した。2年ぶりの日本一に向けて、球児流のリスクヘッジで調整を続けていく。
日が差し込むグラウンドに鋭い視線を送りつつ、さらにその先にも目を向ける。空模様までも頭に入れて、不測の事態に備えていく。ポストシーズンに向け、これが指揮官の凡事徹底。藤川監督が佐藤輝ら主力選手のフェニックス・リーグ不参加を決断した。
「天気のことが少しありますから。天気とうまく付き合えるように、ここからチームを運営、動かしていければなというところにさしかかりました」
くふうハヤテ戦後、球団広報から佐藤輝、近本、中野、森下、大山ら主力組の宮崎入りを取りやめたことが説明された。当初は10日に現地入りし、11、12日のフェニックス・リーグに出場し、ポストシーズンのために実戦機会を設ける予定だった。
しかし、台風23号の接近などにより、宮崎県内は両日ともに全域で天候不良が見込まれている。15日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに向け、貴重な練習時間を削って長距離移動させ、試合中止で無駄足となることだけは避けたい。佐藤輝らはレギュラーシーズン最終戦だった2日のヤクルト戦から中12日、ぶっつけ本番で臨むことになる。ただ、関西に残ったことで生まれるメリットもある。
他球団は主力級が不在のフェニックス・リーグに出場しない代わりに、関西での残留練習ではシート打撃など実戦形式のメニューが組み込まれる可能性が高い。そこで相手にするのが、12球団トップのチーム防御率2・21を誇る虎投手陣だ。投手3冠の村上を筆頭に、技巧派の大竹、連続試合無失点のNPB記録をマークした石井、守護神・岩崎らバリエーション豊かな面々が名を連ねる。
藤川監督は「ここ(宮崎)では実戦感覚というものだけですから。結果は問わないんで。(ポストシーズンで)日本でトップレベルの争いをするので、場慣れと言いますかね。だから結果だけではないんですよね」と語った。実戦感覚は関西でも十分養うことができる。しかも、最強投手陣を相手に。ポストシーズンへ、これ以上の調整相手はいない。