2年ぶりのリーグ制覇が目前に迫る中、近づいてきている節目がある。阪神・中野拓夢内野手(29)が、あと「2」とした通算100盗塁への思いを語った。
「結局は1年目が一番いい数字(30盗塁)に終わってしまっているので。体的にもしんどくなってきたし、相手の警戒も強くなってきた。その中で今年はもう一回数字を上げるチャンスかなと思っています」
ルーキーイヤーの2021年に30盗塁をマークして勝ち取った盗塁王のタイトル。2年目、3年目と20盗塁以上を奪ってきた虎の韋駄天だが、昨年はまさかの6盗塁に終わった。
二盗を決める中野拓夢。〝走れる中野〟が帰ってきた「去年が6個という数字に終わってしまってふがいなかった。今年はいけるときにいこう、と。より積極的に、と思っています。まだまだですけどね」
チャンスがある、と感じるのは「これまで走ってきた経験があるから」。1年目、2年目はどうだったのか。自らの積極性を思い出すとともに、そこに培ってきた経験を上乗せしてここまで19盗塁と〝走れる中野〟が帰ってきた。
不動の2番打者として猛虎打線をけん引する今季。ここまでリーグトップの41犠打とつなぎの役割を全うする中でも、欠かすことのない盗塁への意識。近本と12球団屈指の1、2番コンビを形成する中、大事なのは近本が倒れたとき。「近本さんが凡退したときこそ、自分が塁に出てチャンスを作る必要がある」。足を使えば、その可能性はさらに広がっていく。
「盗塁って単打で、バントを使わなくても得点圏にいける。例え走らなくても相手バッテリーにもプレッシャーをかけることができる。難しいことですけど野球においては大事なことだと思っています」
2年ぶりのリーグ優勝へ、マジックナンバーは「3」となった(5日現在)。走攻守で躍動する虎の選手会長は縦横無尽にグラウンドを駆け回り、セ界の覇権を奪還する。(原田遼太郎)