ヤクルトは交流戦を9勝7敗2分けの貯金2で終えた。16日のオリックス戦は九回に2点差を逆転しての勝利だったが、よくつないで、粘ったいい試合だった。目を見張ったのが青木だ。代打で出場して、惜しくも中前に抜けない遊ゴロとなってしまったが、ポイントはそのあと。次打者、武岡の初球に盗塁を決めた。非常に難しく、緊迫感のある場面だっただけに大したものだ。同点にされて、相手の外国人投手(マチャド)は動揺していただろう。42歳となって走力に衰えはあるだろうが、長年の経験と洞察力で成功し、武岡の決勝打につなげた。
優勝したシーズンなど勝ってきたときは、最後まで諦めず、終盤に粘り強さを出して試合をものにしてきた。交流戦最終戦でらしさが出てきたから、リーグ戦再開後もこういう試合をしていけば勝利を重ねていける。
そして、山野と奥川の勝利も大きかった。これから夏場に入って、より先発投手陣に厚みが欲しくなってくるだけに、期待したい。奥川は交流戦明けの登板を楽しみにしている選手の一人。14日のオリックス戦(京セラ)では復帰登板ということで緊張もあっただろうが、少し球がばらついていた。本人も投球内容には納得していないはずだ。高い制球力を持っているだけに、しっかりコントロールできるようになれば本来の姿に近づいていくだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)