九回、佐藤輝の空振り三振で試合終了。大歓声に、またしても応えられなかった(撮影・村本聡) (日本生命セ・パ交流戦、ソフトバンク2-0阪神、1回戦、ソフトバンク1勝、14日、みずほペイペイ)みずほペイペイドームの虎党が、この日一番の声援を送った。何とかしてくれと祈った。それでもオスナの剛速球の前に佐藤輝のバットは空を切る。鷹党の勝利の歓声が響く中、肩を落として球場から引き揚げた。
「いいところに投げてきたので、切り替えて頑張ります」
2試合連続のベンチスタート。13日のオリックス戦(京セラ)は出番なく、欠場していた。
0-2で迎えた九回2死一塁。一発出れば同点の場面で豊田の代打としてコールされた。ファウル、空振りとわずか2球で追い込まれる。高めのつり球は見送ったが、続く外角直球に空振り三振。前に飛ばすことができなかった。
三塁守備でもミスが目立ち、5月15日に2軍降格。一から出直しを命じられた。ウエスタン・リーグで打率・318、15打点、2本塁打を残し、起爆剤として6月7日に1軍昇格したが、そこから打率・150(20打数3安打)と快音は続かない。気がつけば再びがけっ縁に立たされている。
「頑張ります」
15日の相手先発は右腕・東浜。三塁を渡辺に譲る日が続いているが、出番はあるのか。ルーキーイヤーの2021年3月5日。プロ初のオープン戦、その第1打席でホームランを放ち、佐藤輝の名をとどろかせたのが福岡の舞台だった。パワースポットで復活するか-。とにかく、きっかけの一打を放たなければ、再び灼熱の鳴尾浜が待っていることになる。(原田遼太郎)