2018.12.4 16:02

【サッカーコラム】J1参入PO決定戦は下位の方が有利?

【サッカーコラム】

J1参入PO決定戦は下位の方が有利?

特集:
No Ball, No Life
勝利のラインダンスをする選手たちの前で踊る東京V・上福元=ニッパツ三ツ沢球技場(撮影・大橋純人)

勝利のラインダンスをする選手たちの前で踊る東京V・上福元=ニッパツ三ツ沢球技場(撮影・大橋純人)【拡大】

 【No Ball、No Life】J1昇格プレーオフ決定戦は磐田(J1・16位)-東京V(J2・6位)というカードになった。2012年から6度開催され、J2で6位だったチームが2回、4位が2回、3位が2回昇格している。こうした状況から、「J1参入プレーオフ」は下位の方が有利という通説がある。

 レギュレーションはマイナーチェンジされ、現在は上位チームにホームゲーム開催権、同点で終わった場合は勝ち抜けという有利な条件がある。

 今シーズンからJ2による参入プレーオフを勝ち上がったチームとJ116位が決定戦を行なうことになったが、ここでもJ1・16位にホームゲーム開催権、同点の場合は残留という有利な条件が与えられている。

 しかし、よかれと思って上位に与えられたアドバンテージが、実際は下位を助けている。11月25日の1回戦で大宮(J2・5位)に勝利した東京Vのロティーナ監督は試合後、横浜FC(J2・3位)との2回戦を見据えて「アドバンテージは横浜FCにある。だからこそ、彼らのほうがプレッシャーを感じると思う」と語っていた。

 また、東京Vの選手はこうも語っていた。

 「プレーオフでなぜ下位のチームが勝利するのかわかった。メンタル面で優位性がある」

 やはりというべきか、12月2日の横浜FC-東京Vは終了間際の劇的なゴールで東京Vの勝利に終わった。現在のレギュレーションは0-0など同点のまま試合が進むと上位チームはリスクを犯して攻撃を仕掛けられなくなり、下位チームは逆に捨て身のスクランブルをかけられる。

「1点を取られると焦るけど、0-0ならどこかで得点できると信じてプレーできる。同点のまま試合が進むのは、自分たちにとって良いことだと思ってプレーしていた」

 「這い上がろうとするチームのほうが気持ち的に強い。受け身にならないので、勢いが出る」

 「(磐田戦も)正直、こっちのほうが勢いはある。チャレンジャーの身なので、いまの勢いを持って試合を迎えたい」

 いずれも、東京Vの選手が残したコメントである。無論、こうした自信が逆に平常心を失わせ、力を発揮できないケースもある。しかし、東京Vにその心配はなさそうだ。

 「そこはロティーナさんもよくわかっているから、メンタル面もしっかりコントロールして準備すると思う」

 東京Vのチーム関係者は表情を引き締めていた。1969年のクラブ創設から、来年で50周年となる。記念すべき2019年をJ1で迎えられるのか。それとも、磐田に力の差を見せつけられて跳ね返されるのか。表面上は不利な条件をアドバンテージとして、東京Vは12月8日にヤマハスタジアムで開催される磐田戦に挑むことになる。(飯塚健司)

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