■12月26日 W杯で大成功を収めた日本のラグビーも、どうやら「プロ化」に関しては苦戦をしいられているようだ。現行のトップリーグ(TL)は2020年度で終了し、W杯開催都市を本拠地とする12チーム程度の地域密着型のプロリーグを作り21年秋の開幕を目指す。それが7月に清宮克幸副会長が発表したプロ化構想だった。
「日本ラグビーの資源を資産に変える。(バスケットの)Bリーグのような1億円プレーヤーも…」と清宮氏は意気込んでいた。しかし先日開かれた協会の準備委員会はTLに代わる新リーグ設立で合意したものの、プロ化については現時点では決めず今後小委員会で検討することなったという。
清宮氏は「プロ化に必要なのはスピード感」とも話したが、一部有力チームはプロ化に反対しており一丸となって進める状況ではないらしい。皮肉なことに、ある関係者は「W杯の大成功で急いでプロ化しなくても、いまのままTLで十分やっていけるとの声も出て、かえって話がまとまりにくくなったのでは」と話す。
4年前のW杯でも日本は南アフリカから歴史的大金星を奪い五郎丸人気もあって空前のラグビーブームが起きた。新たにスポンサーとして参画したいという企業もあり、03年のTL発足時からくすぶり続けたプロ化に火がつくかと思いきや協会が及び腰で立ち消えになった。
今回もトーンダウンだが、「日本のラガーマンは引退するとその会社で働く。すばらしい仕組み」とうらやむ外国人選手も多いと聞く。迷ったときは基本に返るのがスポーツ。企業にしっかり根付いたラグビーの特性を素直に生かし、日本独自の道を追求するのも決して悪くはないと思うが…。(今村忠)