ロッテ時代に伊東氏(左)と清水氏(右)は監督とコーチ。それぞれ中日と阪神のヘッドとなり、24日に対戦する (オープン戦、ヤクルト8-3阪神、23日、浦添)キャンプ序盤に中日キャンプ地を訪れ、新ヘッドコーチ伊東勤にあいさつに出向いたときのこと。
「清水を頼むね」
清水? 清水? 誰のことかいな…アッ! 阪神の新ヘッドコーチのことか! 新天地で与田新監督を補佐する参謀は、自分のことより、ロッテ監督時代に自身の下でコーチを務め、今季から阪神にやってきた清水ヘッドのことを気にかけていた。
西武監督時代に日本一に輝いた伊東は、自分でサインを出していた。
「そのほうが気楽。取り消すときもすぐにできるから」
時を経て、ロッテ監督に就任した2013年、尋ねてみた。ロッテでも西武の時と同様、自分で出すのですか、と。
「いや、今度は後継者に任せようと思ってる」
ロッテ時代、指揮官の意向を受けてサインを発信したのが、清水外野守備走塁コーチだった。戦力的に劣るロッテをクライマックスシリーズに導くなど、好さい配を繰り広げた名将が後継者と認めたのが、清水現阪神ヘッドだった。
タイガースのキャンプも最終クール。23日のヤクルト戦は、清水ヘッドにとっても、オープン戦初戦。いろんな思いを抱きながら臨んだ一戦だっただろう。
その舞台、浦添に黒いスーツ姿でさっそうと現れたのがデスク堀啓介。ビシッと決めていた。
「堀デスクは、いつもと変わらずクールですよね。あいつみたいに、沖縄だからとハシャいだりしないですね。あいつ? もちろん、新里(公章、サンスポ・トラ番3番手)のことです」
妙な比較をしながら感心をしていたのがトラ番サブキャップ長友孝輔。その比較対象・新里は、遠く離れたキャンプ地・宜野座で居残り練習を取材していた。
「投手陣は楽しそうに打撃練習でした。たまにはリラックスムードもいいかと。でも、糸井さんはドーム内で誰も近づかせない迫力でマシン打撃。状態をあげてきてるなという印象です」