タレント、タモリ(81)が24日放送のNHK「ブラタモリ」(土曜後7・30)に出演。旅のパートナーを務める佐藤茉那アナウンサーと静岡県伊豆市の修善寺温泉を訪れた。
修善寺は芥川龍之介や川端康成、夏目漱石など明治時代以降は多くの文豪に愛され、作品の舞台にもなった。温泉街には源頼家の墓など源氏に関する史跡も多い。屈指の名旅館として名高い新井旅館は1872(明治5)年創業。国の登録文化財で芥川が滞在したことでも知られる。
専門家が「実はですね、タモリさんとも非常に親交が深かった方もお泊まりになったりしてる。お泊まりいただいたのが赤塚不二夫さん。お仲間とお越しになって」と明かすと、タモリは「不二夫ちゃんですか? それ聞いてなかった。温泉はなんか好きだったみたいでしたね。宴会主義の人たち。この人は変わった人で景色のいいところに行ったことがあるんですけど、『きれいでしょ』って言ったら『どんなきれいな景色でもね、3時間見てりゃね、飽きるもんだよ』って。何言ってんだ…。不思議な人だった」と振り返っていた。
タモリと赤塚さんは〝師弟〟の間柄。タモリは素人芸人時代、インチキ中国語を駆使した「4カ国語マージャン」などで人気を集めており、赤塚さんは当時、その前衛的な芸風に心酔しタモリを自宅に居候させて芸能界デビューを後押しした。2008年の赤塚さんの告別式では、タモリが涙ながらに「私もあなたの数多くの作品のひとつです」と約8分間の弔辞を捧げたが、それが〝白紙〟だったことが分かり、話題になった。
■赤塚 不二夫(あかつか・ふじお) 1935(昭和10)年9月14日生まれ。旧満州出身。20歳のとき、巨匠、手塚治虫の住むアパート「トキワ荘」に引っ越し、藤子不二雄、石ノ森章太郎らと過ごす。「おそ松くん」「ひみつのアッコちゃん」「天才バカボン」「もーれつア太郎」など大ヒット作を連発。98年12月、食道がんを患い食道を完全切除し、胃を引っ張って上げて喉とつなげる手術を行った。同年、紫綬褒章を受章。2008年8月2日没。
■タモリ 本名・森田一義(もりた・かずよし)。1945(昭和20)年8月22日生まれ。福岡県出身。72年、ジャズピアニストの山下洋輔に見いだされ、外国語モノマネなどマニアックな密室芸が口コミで話題に。その後、上京し漫画家の赤塚不二夫さん宅に居候しながら、ラジオやテレビの深夜番組に出演。ブリーフ一枚でのイグアナのモノマネで人気を集めた。82年10月にスタートし、2014年3月に終了したフジテレビ系「笑っていいとも!」で司会を務めた。