ベンチのヤクルト・池山隆寛監督=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄) (セ・リーグ、DeNA9-2ヤクルト=七回裏降雨コールド、21回戦、ヤクルト12勝9敗、9日、横浜)今季はずっと、「アニキ」と慕う池山監督率いるヤクルトを評論してきた。まだ試合が残っている、などと軽々しくは言えない。それでも、まだ3位は見えているので、引き続き、ヤクルトの生きる道を模索したい。
一番気になるのは、負けそのものではなく、負け方だ。まずそこをきちんと整理しないと、次も同じ負け方をする。
そしてこの時期、最もやってはいけないのは、負けた後に「もっと打たなきゃ」と考えること。打てないなら、もっと粘る、もっと走者を動かす、もっと1点に執着する、もっと相手に球数を投げさせる-。気持ちを切り替えるだけでなく、野球も変えていきたい。
さらに、無死一塁ならどう進める? 1死三塁ならどう生還させる? ベンチはそこまで準備して試合に入る。「打ってくれ」ではなく「この1点は俺たちが取りにいく」という野球だ。
もう1つ大事なのは、連敗を避けること。私が監督なら試合終了後、選手にこう言う。「今日の反省は今日やる。今日の負けは今日で捨てよう」。この1敗をただの1敗にできるか、3位を遠ざける1敗にしてしまうか。それを決めるのは明日のヤクルト自身だ。(サンケイスポーツ専属評論家)