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【ボクシング】再び引退を撤回した比嘉大吾、世界でも極めて異例の4戦連続世界挑戦 「やっぱりボクシングが天職。もう引退しません」

会見に登場した比嘉大吾=東京都千代田区(撮影・岩崎叶汰)

帝拳ボクシングジム(東京・新宿区)は19日、主催興行「U-NEXT BOXING.6」を7月20日に東京・両国国技館で開催すると発表した。メインイベントはWBA世界バンタム級王座決定戦12回戦で、同級2位に急浮上したWBC世界フライ級元王者の比嘉大吾(30)=志成=と、WBA世界バンタム級1位の増田陸(28)=帝拳=が対戦する。

WBA世界同級王者のジェシー・〝バム〟・ロドリゲス(26)=米国=は次戦で他団体王者との統一戦か、階級を上げて4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(33)=大橋=に挑戦する予定で態度を明確にしておらず、7月20日までにスーパー王者に昇格するか、王座を返上するか決まる見通しだ。

引退を撤回し、日本人史上初、世界でも極めて異例の4戦連続で世界挑戦する比嘉は東京・千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで行われた会見に出席し、「やっぱりボクシングが天職だなと思い、帰ってまいりました。すみません。7月30日の最後の試合で引退を決めていたんですけど、就職を目前にした瞬間、そういえばボクシングは良かったなと思って、舞い戻ってまいりました」と説明し、報道陣の笑いを誘った。

2024年12月に引退を撤回し、25年2月にWBA世界バンタム級王者だった堤聖也(角海老宝石)に挑戦したが、激闘の末に引き分け。試合後には引退を示唆したが、昨年7月に横浜BUNTAIでWBA世界同級王者だったアントニオ・バルガス(米国)を相手に日本人史上初の3戦連続で世界挑戦し、12回判定で引き分け。王座獲得を逃し、試合後には現役引退を表明した。

同10月には進退を「保留」に修正。今年に入ってから営業マンとして就職するつもりだったものの「就職を間近にして、ボクシングをやるのと就職するのと両方のイメージトレーニングをしてみたんです。そこでより良かったのがボクシングをやっている人生だった」と再びの引退撤回を決めた。「2、3回連続ぐらい引退詐欺をしてしまった。この場を借りて『もう引退しません』と、しません詐欺でこれからも続けられる以上は続けたいなと思っている」と話し、会見場は笑い声で包まれた。

4月2日に練習を再開し、「仕上がっています。覚悟を持って、『世界チャンピオンになる』という気持ちでいる」と〝四度目の正直〟にかけている。勝てば18年4月に自身の体重超過でWBC世界フライ級王座を剝奪されて以来、8年3カ月ぶりに世界王座ベルトを手にし、高山勝成の持つ5年11カ月を大幅に上回る日本人最長ブランクでの世界王座返り咲きとなる。

「神の左の後継者」と言われる増田の左ストレートと右手の使い方の巧みさを警戒。それでも「当日は楽しく試合ができると思っています」と自信を見せた。

現状ではロドリゲスがWBA王者だが「自分は何の挑戦者決定戦もやっていないんで、何の意見も通らない人間。雇われの身でありますので、社長が決めた仕事を果たす。これも本当にありがたい話。これがタイトルマッチだったっていうことだけですね」と独特な表現で目の前の世界戦に集中。勝者はWBA世界バンタム級休養王者の堤と団体内王座統一戦を闘うことが濃厚で、堤とは友人関係だが、増田戦の次については「決められた試合をやります」と話した。

興行は動画配信サービスのU-NEXTで独占生配信される。プロ戦績は比嘉が27戦21勝(19KO)3敗3分け、増田が11戦10勝(9KO)1敗、世界3階級制覇王者のロドリゲスが24戦24勝(17KO)、世界4階級制覇王者の井上が33戦33勝(27KO)、堤が16戦13勝(8KO)3分け、バルガスが23戦19勝(11KO)2敗1分け1無効試合。(尾﨑陽介)

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