巨人は長嶋茂雄さんの一周忌に特別試合を開催。東京ドームでは、長嶋さんのプレー画像が各所に掲示された(撮影・萩原悠久人) (日本生命セ・パ交流戦、巨人5-4オリックス、2回戦、巨人2勝、3日、東京D)長嶋さんがご健在のときと、亡くなった後で、巨人に変化はあるのか。
即答する。ある!
「永久に不滅です」の名言通り、巨人にはプライドがあり、イズムが流れていた。それが今は感じられない。他の11球団と横並びになっている。
長嶋さんは常に前向きで、悲観的なことを口にしなかった。注目度の高さと、影響力の強さは、他に類を見なかった。
それだけに、追悼ゲームで、完全な負けパターンを劇的にひっくり返し、より注目を集める結果になったのは、不思議な力が作用したとしか考えられない。あれは丸のホームランというより、長嶋さんのホームランと呼びたくなるほどだ。
緩めの展開を見せられることが多かった巨人で、久々にシビれるゲーム。この1勝を境に、チーム全員で改めて、巨人のステータスを見直したらどうだろう。
私は昨年6月3日の追悼文でこう記した。
長嶋さんが行くところ、動くところ、カメラのフラッシュがたかれたような感覚になる。長嶋さんご自身も、まさにフラッシュ。スポーツ界を、日本を明るく照らしてくれた-と。
今年はサッカーのW杯を間近に控えている。長嶋さんは天国で、スポーツ全般の隆盛を喜ばれているとは思う。同時に、巨人と国内プロ野球が埋没することなく話題の中心にあれ、と願っているとも思う。そう。巨人には突出していてもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)