七回2死一、三塁、巨人・坂本勇人から空振り三振を奪って、吠える阪神・大竹耕太郎=甲子園球場(撮影・甘利慈) (セ・リーグ、阪神7-5巨人、7回戦、巨人4勝3敗、2日、甲子園)新たなコンビで巧みな投球を作り上げた。今季初めて中5日で先発した阪神・大竹耕太郎投手(30)が、緩急を操り7回1失点で今季2勝目。一打同点のピンチを切り抜け、感情を爆発させた。
「昨年の優勝が決まった後に中5日で行かしてもらったときに、(早大、ソフトバンクの先輩で自主トレをともにした日米通算165勝の)和田(毅)さんに調整法を教えてもらって完封した。そこは自信になってうまくできたかな」
今季から加入した伏見と公式戦では初めてバッテリーを組み、六回まで二塁を踏ませない。七回に1点差とされたが、2死一、三塁で代打・坂本を2球で追い込むと、最後は内角直球でバットに空を切らせて三球三振。マウンドで3度ほえた。
そしてヒーローインタビューではファンを沸かせた。「いつもは坂本さんと組んでいるんですけど、新しく来た〝キャッチャーの人〟と、いい話し合いをしながら投げることができました」。4月29日のヤクルト戦で伏見とのコンビで完封勝利を飾った際、同学年の高橋が繰り返したフレーズを巧みに取り入れた。
甲子園のデーゲームで通算15登板で11勝1敗と抜群の好相性を誇る。その理由を「デーゲームだったら夜ご飯を予約しているので。デーゲームの醍醐味(だいごみ)は夕食をゆっくり食べられるところ。勝つことじゃなく、もう一個先のいいイメージを持っている。それがいいのかな」と、チーム屈指の美食家ならではの視点で分析した。
この日は「スシに行きます」と明かした大竹。シマアジやアナゴが好物の左腕は9連戦の真ん中でチームに勢いをもたらす好投を披露し、リベンジを期す右腕にバトンを託した。
「明日(3日)は才木が中4日で行くので。頑張ってくれると思うので、またご声援よろしくお願いします!」
和やかな表情でクラブハウスへ引き揚げた左腕。才木、村上が相次いで崩れた中、飄々としたさまが頼もしい。(萩原翔)