5失点で破れた阪神・村上頌樹。珍しく制球に苦しんだ=甲子園球場(撮影・中井誠) (セ・リーグ、阪神3-5巨人、6回戦、巨人4勝2敗、1日、甲子園)いてつく風が吹く甲子園が悲痛の声で満ちた。自慢の制球力が影を潜め、塁上にたまっていく走者。一発も浴びた。悔しさしか残らない黒星に、阪神・村上頌樹投手(27)はグッと唇をかみしめた。
「(風や寒さは)そんなのは関係ない。しっかり乗り切れなかったのが反省点。次回へ向けて頑張りたい」
4月25日の広島戦(甲子園)から中5日でのマウンド。一回こそ三者凡退に仕留めたが、二回先頭からまさかの3連続四死球で無死満塁のピンチを招いた。平山に2点中前打を許し、自滅の形で先制点を献上。三回も無死一、二塁からダルベックに3ラン。今季開幕戦でも一発を浴びた新助っ人にまたもやられた。
昨季まで抜群の相性を誇った巨人相手に今季ワーストの5回5失点。開幕から続けてきたクオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)も止まった。4月28日のヤクルト戦(神宮)では才木が2回6失点と乱調したばかり。藤川監督がダブルエースと称する先発陣の柱がピリッとしない。
ただ、指揮官は冷静だった。6試合で1勝2敗と負けが先行する村上にも「一年間トータルで投げていくピッチャーですから、特に悲観することもないですし、うん。まぁまぁっていう感じですね」と前を向いた。才木は登板3日後のこの日、甲子園でブルペン投球。調整を見る限り、中4日で3日の巨人戦(甲子園)に先発することが見込まれる。
村上は「また1週間でしっかりとやりたい」と言葉少なに球場を後にした。2位・ヤクルトは勝利もゲーム差なしで首位はキープ。ただ、球団史上初のセ・リーグ連覇を果たすためには村上と才木の復調は欠かせない。虎のダブルエースは不退転の覚悟を持って、次回先発マウンドに上がる。(原田遼太郎)