2位につけたルーキーの松原柊亜=千葉・浜野GC(撮影・鈴木和希) NTTドコモビジネスレディス第1日(30日、千葉・浜野GC=6704ヤード、パー72)昨年のプロテストに合格したプロ1年目の松原柊亜(しゅあ、19)=フリー=が7バーディー、ボギーなしの65で回り、菅沼菜々(26)=あいおいニッセイ同和損保=と並ぶ首位と2打差の2位で滑り出した。大会コース記録の63をマークした岡山絵里(29)=ニトリ=が単独首位。3打差の4位に吉田鈴(22)=大東建託=がつけた。大会事務局は、悪天候の予報となっている1日の競技中止を発表。大会は54ホールに短縮され、2日に第2ラウンドが行われる。
失意を乗り越えてプロになった19歳が輝いた。自己ベストの65で2位につけた松原は、「100点に近いです」と初々しく笑った。
ルーキーイヤーの今季はQTランク56位。主催者推薦などでレギュラーツアー3試合に出場しているが、予選通過は一度もなかった。「まだ下手なんだな」。プロの分厚い壁を感じながら、試行錯誤を続けていた。
下部ツアーに出場した先週から、パットの構えを変更。ボールから少し離れて立つように修正すると、パットの距離感が合うように。この日は2番(パー4)で8メートルのバーディーパットを沈めるなど、グリーン上が好調だった。
父・秀光(ひであき)さんの影響で3歳からゴルフを開始。練習や試合の送り迎えなどを含め、父と二人三脚で競技人生を歩んできた。高校3年の2024年11月。プロテスト初挑戦を終えた数日後に、秀光さんに膵臓(すいぞう)がんが見つかった。それから2カ月足らずで、最愛の父は他界した。
それからは「大変だった」。ゴルフから離れ、4カ月もクラブを握らない時期が続いた。それでも2度目のプロテストが迫った25年7月頃から、自らを奮い立たせて練習を本格的に再開。そして同年11月に涙の合格をつかんだ。
将来は米ツアー挑戦の青写真を描いているホープ。「まず予選を通過して、決勝ラウンドで攻めていきたい」。会場の浜野GCは中高生時代に何度も試合したコース。思い出の地から天国の父に雄姿を届ける。(鈴木和希)
■松原 柊亜(まつばら・しゅあ) 2006(平成18)年11月30日生まれ、19歳。栃木・鹿沼市出身。日本ウェルネススポーツ大在学中。父・秀光さんの影響で3歳でゴルフを始める。千葉・松戸第二中3年時の21年「全国中学校選手権」優勝。25年11月のプロテストに2度目の挑戦で合格。名前は英語「Sure」の発音に合わせて名付けられた。QTランク56位。憧れの選手は河本結。趣味はガチャガチャ。好きな歌手はAK─69。164センチ。