二回、本塁打を放った巨人・平山功太=横浜スタジアム(撮影・塩浦孝明) 巨人は25日、DeNA5回戦(横浜)に7-2で快勝。「7番・右翼」で出場した平山功太内野手(22)が二回、左翼席へプロ初本塁打を放った。2024年に育成ドラフト7位で入団。主力に故障者が相次ぐ中、独立リーグ出身で、5日に支配下登録されたばかりの苦労人が流れを引き寄せた。
★番記者のちょっといい話
厳しい環境での下積みが、礎となっている。大学中退後、関係者の紹介で入団テストを受け独立リーグの千葉スカイセイラーズ入りした当時の平山を、球団代表の杉山慎氏(41)は「プロを目指し、1年勝負したいと。19歳で縁もゆかりもない千葉に一人で来た。その覚悟は、すごく持っていた」と述懐した。
千葉スカイセラーズ時代の平山功太(千葉スカイセイラーズ提供)創設直後のチームは常設の練習場所がなく、市営球場などを借り転々とする日々。移動はマイクロバスだった。スタッフは首脳陣含めて4人だけ。整備や荷出しは選手たちが自ら行った。報酬は規定もあり10―20万円程度で、シーズン中の7カ月分のみ。試合日以外の食事は全て自分たちで用意した。
入団時は現在よりも体重が7―8キロは軽かったと杉山氏は語る。そこから宣言通りに1年でNPB入りし、1軍で活躍する姿に「チームはもちろん、独立リーグの代表の人にも『励みになる』と言われた」と目を細める。苦労人の奮闘が、夢を諦めない多くの野球人を勇気づける。(巨人担当・浜浦日向)
■平山 功太(ひらやま・こうた) 2004(平成16)年3月16日生まれ、22歳。広島県出身。安西中時代は軟式野球部に所属し、瀬戸内高では甲子園出場なし。環太平洋大を中退し、独立リーグのベイサイドリーグ、千葉スカイセイラーズに入団。24年に育成ドラフト7位で巨人入団。26年に外野手から内野手に登録変更され、オープン戦で2試合連続本塁打を記録。4月5日に支配下選手登録された。今季は9試合に出場し、打率・182、1本塁打、3打点(25日現在)。185センチ、82キロ。右投げ右打ち。年俸420万円。背番号69。