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巨人・石塚裕惺、2点三塁打でプロ初打点 緊急1軍昇格からのプロ初先発で大仕事「「最高です!」

ヒーローインタビューで笑顔の巨人・石塚裕惺(撮影・萩原悠久人)

これぞ、スターの素質。昨季、ドラフト1位で巨人に入団した石塚裕惺内野手(20)が22日、中日5回戦(前橋)に「3番・遊撃」でプロ初先発。二回に右翼フェンス直撃の2点三塁打を放ち、初打点をマークした。アクシデントにより離脱した泉口に代わり緊急昇格した有望株が抜てきに応え、チームを5―1での2連勝に導いた。

群馬特有の強風「赤城おろし」の逆風も切り裂き、希望に満ちた打球が上毛新聞敷島球場の右翼フェンスを直撃した。石塚が3番で、プロ初スタメンの起用に応える2点三塁打を放ち、初打点をマーク。初めてのお立ち台に上がり、「最高です!」と歓喜した。

一回無死二、三塁で迎えた第1打席は見逃し三振に倒れたが、二回2死一、三塁の第2打席。甘く入ったカーブを逃さず捉えた。チャンスをものした20歳の一打に、1月に合同自主トレを受け入れた師匠、坂本も両手をたたいて笑顔で喜んだ。

正遊撃手の泉口が21日に打撃練習の打球が顔面に直撃し救急搬送され、脳振とう特例措置で登録を外れた。東京・稲城市のジャイアンツタウンで2軍戦に出場していた石塚は緊急招集され、約220キロ離れた長野で1軍に合流。この日は泉口が担ってきた「3番・遊撃」に抜てきされ、「泉口さんの代わりにはなれないけど、しっかり自分のやるべきことを」と結果で応えた。

埼玉・花咲徳栄高からドラフト1位で入団した昨季は終盤にプロ初安打を記録。今季は春季キャンプから1軍で過ごすも、オープン戦で打率1割台に終わり開幕1軍入りを逃した。ファームから再スタートとなった有望株は、石井2軍監督の言葉を胸に刻んだ。

「ちっちゃくまとまるなよ、と。2軍で(打率)3割を打っても何にもならないし、魅力はないから。もっと長打を打てるようにと言われた。打撃練習でも当てにいくんじゃなくて、しっかり強く振るというところをもう一回、取り組んできた」

本人は「たまたま」と謙そんしたが、1軍でも力強いスイングで逆方向となる右越えへ、あと一歩で初本塁打となる大飛球を運んだ。

3番起用の理由について阿部監督は「期待しているからこそ。チャンスだぞ、というのを分かってもらいたい」と明かした。候補生が、真のスターへ。自らの活躍で階段を駆け上がっていく。(浜浦日向)

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