美学を貫く。ルーキーイヤーの2002年に12勝を挙げて新人王を受賞。華々しくキャリアをスタートさせ、通算11度のシーズン2桁勝利を記録している。年々、登板機会が減り、間隔も空きながらマウンドに立っているが、腕を振り続けられるまでマウンドに立つ覚悟だ。
「40歳手前ぐらいから最後のつもりで毎試合マウンドに上がっている。やっぱりボロボロになるまでやりたいなという思いが強いよね。『まだやるのかよ』とか、『まだ頑張れ』とか、いろいろな声がある中でやっぱり前向きに応援してくれている方々の思いを数字に表したいなという思いは強い。自分の野球だけど、自分だけじゃない気がしている」
野球に取り組む姿勢、どん欲にポジションを狙う姿は、若手選手にとって良き手本。多くの後輩に慕われ、助言を送ってきた選手が1軍の舞台で活躍してきた。実績だけでなく、選手だからこそもたらす貢献度は球団側も高く評価している。
現在通算188勝を挙げており、目標に掲げる通算200勝まで12勝。「(200勝する姿を)自分も見てみたい。逆に、この年からできたらかっこよくない?」。1勝ずつ積み重ねた先に見えてくる景色。一歩ずつ進んでいく。
■石川 雅規(いしかわ・まさのり) 1980(昭和55)年1月22日生まれ、45歳。秋田県出身。秋田商高から青学大を経て2002年ドラフト自由獲得枠でヤクルトに入団。1年目に12勝を挙げて新人王に輝いた。08年に最優秀防御率のタイトルを獲得。02―06年の5年連続を含む11度の2桁勝利をマーク。NPB通算188勝は現役最多。00年シドニー五輪日本代表。167センチ、73キロ。左投げ左打ち。既婚。年俸4000万円。背番号19。