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【元虎番キャップ・稲見誠の話】阪神・藤川球児監督が施す「チーム洗濯」PS前に西勇輝&今朝丸裕喜の評価知りたい

4月12日、甲子園での中日戦の五回途中、阪神・藤川球児監督から交代を告げられる西勇輝。〝2度目〟はあるのか…

7日の史上最速優勝から一夜明け、阪神・藤川球児監督は一気にCSから日本シリーズに向かうポストシーズンモードに入った。とにかく選手の往来が激しい。抹消は8日の岩崎優、石井大智、門別啓人のトリオから始まり、9日は小幡竜平、10日に豊田寛、11日は伊藤将司とグラント・ハートウィグ。再調整やリフレッシュなど意味合いはさまざま。代わって昇格した伊原陵人は中継ぎ。井坪陽生、工藤泰成、椎葉剛は現状チェックで、原口文仁、楠本泰史はPSで使えるかどうかの判断。積極的な入れ替えでセ界を制した虎将の本領発揮といった感じだ。

「新たに向かうところがあるので、そこに向けてスタートしているということですね。選手の疲労も取りながらなので、いびつに見えるかもしれないけど、それをしながら向かうところがあるので、そこに向けてチームを一回、洗濯して、洗って、また強いチームに仕上げていく」

藤川監督は多発する選手の出入りを『洗濯』というフレーズで説明した。そこで浮かんだ名前が西勇輝と今朝丸裕喜。残り12試合でタイトル争いを演じている才木浩人、村上頌樹、3年連続2桁勝利まで2勝の大竹耕太郎がいる。3人を中心としたローテを組むことが予想され、2人が入り込むスキはないかもしれないが、虎将の現状の評価を知りたい。

西勇は2022年オフ、海外FA権を行使し、4年推定総額12億円で契約を結んだ。3年目にあたる今季の1軍登板は4回⅔で3失点に終わった4月12日中日戦(甲子園)の1試合だけ。右膝じん帯を痛めた影響もあるが、2軍では中継ぎで復帰した6月5日くふうハヤテ戦(SGL)以降は多少、間隔が空くことがあっても、先発登板を重ねている。直近は11日オリックス戦(SGL)で5回⅔を投げて、1失点。ここまで13試合登板で3勝3敗、防御率3・26。少なくとも体調面では1軍に向けて、準備万端だ。

今朝丸は2軍で11試合に登板し、5勝無敗で防御率3・80。42回⅔を投げて、21四球という数字を見れば、制球力の安定感に欠けるが、わかっていても、1軍相手の登板を見てみたい。15日の中日戦(甲子園)の先発はニック・ネルソン投手(29)。前回登板は4日中日戦(バンテリンD)で3回降板だったことを考えれば、今回もブルペンデーになることは予想される。来季を見据え、ネルソンの現状を把握する意味もあるだろうが、この日を逆算して、西勇か今朝丸の抜擢もアリなのでは…と思ってしまう。

今朝丸には未来がある。大成できるかどうかはともかく、未知の可能性を秘めている。今秋のキャンプを経て、来春という道筋も見える。問題は年俸3億円の西勇。どう考えても微妙な立場だ。今季未勝利に終わったとしても、契約はまだ1年残されている。複数年の怖さで、それでも3億円…。4年契約推定総額10億円で、オリックスからFA加入したのが18年オフ。19年からの2年間は10勝(8敗)、11勝(5敗)だったが、21年からは1桁止まり。4年+4年の計8年契約の7年目での通算成績が50勝44敗の「貯金6」…。ローテを守り、イニング消化が身上だが、本人も球団も不本意な結果が続いているからこそ、独特の感覚持つ虎将の西勇輝評を聞いてみたい。何より、1軍でどんな投球をするのか、に興味が募る。〝洗濯対象〟に西勇が入っていないのか。だとすれば、人選漏れが、シビアな評価かもしれない。

■稲見 誠(いなみ まこと) 1963年、大阪・東大阪市生まれ。89年に大阪サンスポに入社。大相撲などアマチュアスポーツを担当し、2001年から阪神キャップ。03年には18年ぶりのリーグ優勝を経験した。現在は大阪サンケイスポーツ企画委員。

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