矢形海優(中央右)が先制ゴール決め、喜び合うなでしこの選手たち。3連覇に向けて好発進した(撮影・蔵賢斗) 【水原(韓国)9日=邨田直人】サッカー・東アジアE―1選手権第1戦(日本4-0台湾、韓国・水原ワールドカップ競技場)国際サッカー連盟(FIFA)ランキング7位の日本代表「なでしこジャパン」は、同42位の台湾との初戦に4―0で快勝した。FW登録の矢形海優(25)=マイナビ仙台=が左サイドバックで代表デビューし、先制点を奪うなど新戦力が活躍。3大会連続5度目の優勝に向けて好スタートを切った。13日に韓国、16日には中国と対戦する。
男子の2002年W杯日韓大会の会場として建てられた水原のスタジアムで、「なでしこ」の新戦力が輝いた。FW矢形がコンバート起用に応えて先制点を奪い、手応えを口にした。
「与えられたポジションの中で持ち味を出していくことを意識した。自分らしいゴールだったと思う」
昨季のWEリーグで11得点を挙げた点取り屋の矢形が、左サイドバックで先発した。上下の豊富な運動量で攻撃参加をうかがい、前半22分に中央に走り込んでMF愛川のパスを押し込んだ。ロングボールの競り合いなど、守備でも強度を発揮した。
この大会に向けた初日の練習でサイドバックに自分の名前を見つけ「人生で初めてのポジション。本当にびっくりした」。それでも、持っている攻撃力を発揮するべく奮闘し、適応に務めた。試合前には男子日本代表のサイドバックとして君臨したDF長友やDF内田のプレー映像を見てイメージを膨らませ、活躍につなげた。
新戦力の発掘を目指して国内組中心で臨む今大会。矢形を含め先発で5人が代表デビューを果たした。チーム2点目を決めたMF滝川結女(新潟)も、その一人。ニールセン監督は矢形について「攻撃力は問題なく、今日の試合でDFも問題なくできるとところを見せてくれた」と満足感を示した上で、「どの選手も全力を尽くして、自分が何者かを示してくれた。この大会後にもチームに残る選手も出てくるのかなと思う」と期待した。
新たな顔ぶれや新たな起用法を試しながら快勝し、大会3連覇へ好発進した。