サッカー・東アジアE―1選手権第1戦(9日、日本4-0台湾、韓国・水原ワールドカップ競技場)適応力と前への意識が〝代表デビュー弾〟を生んだ。FW登録の矢形海優(25)=マイナビ仙台=が左サイドバックで代表デビューし、先制点を奪う活躍。「人生で初めてのポジションだったのでびっくりしましたけど、前に行く持ち味を出していくことは意識した。自分のプレーが出せたかな」と振り返った。
前線ではなく後方からだったが、攻撃への意識を強く持って試合に入った。前半22分にMF成宮、MF愛川とボールがつながると、矢形は一気にゴール正面へランニング。ラストパスを押し込んだ。「サイドバックがなんであそこにいると思う部分はあったと思うんですけど、ゴールを狙いたい自分の気持ちが目の前まで来た。自分らしいゴールだったと思う」と振り返った。
中学生のころからC大阪Lでプレーし、2021年にWEリーグに参入したマイナビ仙台に加入。23年にC大阪Lに戻り、昨季はリーグ2位の11得点を挙げた点取り屋だ。年代別代表の経験はあるがフル代表は今回が初めてだった。
大会に向けた練習の初日、サイドバックの位置に自分の名前を見つけ「本当にびっくりっていう気持ちでいっぱい」。それでも気持ちを割り切り、初戦までわずか2日の準備期間で適応するべく奮闘した。試合前には長友、内田のプレー映像を見て動きをインプット。「攻撃に行くところ、絞るところは90分意識していた」と貪欲に吸収する姿勢を活躍につなげた。
前線で起用される可能性もあるが「少ないポジションの中で出場させてもらった。そのポジションにねじ込んでいけるようにもっともっと頑張りたい」とこの代表ではサイドバック起用のイメージを膨らませている。「北川ひかる選手は何試合か得点も取っている。本当に負けたくないし、見習うところもある。そこは吸収しながらやっていきたい」。代表で先を行く選手をライバルに定めながら、さらなる活躍を目指していく。