■6月18日 まるで開幕戦のような緊張感が伝わってきた。ドジャース大谷翔平が日本時間17日のパドレス戦で1年10カ月ぶりに二刀流復帰した。個人的には今季は打者に専念しホームランを60本、とも思っていたが本人の意志が強かった。初めて見るドジャースでの大谷投手は、弱小のエンゼルス時代と一味違い威風辺りを払うかのようでもあった。
オープナーとして1イニング投げただけで2安打1失点。力みからかコントロールにやや難があったが、最速161キロをマークし3度の実戦形式登板による調整がうまくいったことを物語っていた。1失点もDHでの三回の第2打席、左中間の同点二塁打で帳消しにした。
久々に両刀を抜いた大谷に耳目が集中した裏で佐々木朗希の「今季絶望?」のニュースは切なすぎた。右肩の故障で5月16日に負傷者リスト入りしていたが、ロバーツ監督が「戻ってきて貢献してくれることを期待していた。今季は彼抜きで戦う覚悟も必要だろう」と長期離脱を示唆した。「やっぱりか」と思われても仕方ない。
ロッテ時代は腫れ物に触るように育てられ、我を貫いて海を渡ったものの8試合で体が悲鳴を上げた。「契約ではマイナー落ちはない。その代わりシステマチックで自己流はダメ、球団のプログラムには従えということで、繰り返したらクビでも仕方ない」と関係者は指摘する。
この日のパドレス戦では試合前ベンチで見かけたが、そのうち「投げないのに何でいるの」と言われかねない。心身ともに一から鍛え直してほしい。自分のペースで調整を続けた大谷は「準備OK。投げられる」と自ら監督に進言した。大谷が切り開いた道は大谷しか歩めないと改めて思う。(今村忠)