三重に勝利し、タッチを交わすG大阪イレブン=パナスタ サッカー天皇杯全日本選手権2回戦(18日、G大阪2-1三重、パナスタ))J1G大阪は三重(三重県代表)に先制を許したものの、逆転勝利で3回戦進出を決めた。
一発勝負の難しい展開を乗り越えて、前回大会ファイナリストが次のラウンドへ駒を進めた。逆転ゴールをたたき込んだFWヒュメットは「いいクロスから得点ができた。勝利に飢えていた。結果が出て良かった」と公式戦7試合ぶりの白星を喜んだ。
15日の清水戦から先発7人を入れ替えて臨み、立ち上がりは三重の勢いに押された。7分には右からのクロスをDF三浦があわやオウンゴールという危機を迎え、32分にもDFラインのパスミスからシュートを受けた。押し込んだ場面も決定機は少なく、左サイドで先発したMF中野は「相手が勢いを持ってくる中で受け身になっていた。ボールをつなげず、ミスから勢いを食らっていた」と振り返った。
0―0で終えた前半についてポヤトス監督は試合後、「前半の最初は相手にチャンスがあったが立て直した。相手にモチベーション、勢いがあったが、体力を奪う前半を過ごせた」と、試合全体を通した布石は打てたことを伺わせる総括を行った。後半直後から「15分後に起用する」と言われていたMF安部は「自分が出たらもっと縦に出てポケットを取る動きをイメージしていた」と攻勢を強める策を練っていた。
しかし、押し込む時間が増えていた11分に左サイドのクロスからヘディングで三重に先制点を許す。ここでチームは前への圧力を一気に強め、13分にDF佐々木のボレーで同点に。直後に安部とMFウェルトンが投入されると、22分にMF岸本のクロスからヒュメットの逆転ヘディング弾が生まれた。
逆転後、相手が疲れた終盤は高い位置で奪う場面も増え、主導権を渡さなかった。安部は「(満田)マコが守備を頑張ってくれる。今までだったらマコだけとか(宇佐美)貴史くんだけになっていたところを、自分が出たらしっかりついていきたいと思っていた」と勢力的に走ることで状況を整えることを試みていた。足が止まる相手と入れ替わるようにペースを握って勝利をつかんだ。
GK一森はミスも絡んで苦戦した前半、そして先に失点した後半を「しようがなくはないけれど起こりうるというのが天皇杯」と想定内と受け止め、「そこで勝ち切ったことが本当によかった」と振り返った。指揮官も「こういう試合は勝つ、突破することがすごく重要」と強調した。試合の波を最後は乗りこなし、頂点に向けて階段をひとつ先に進めた。