ドジャース―パドレス(16日、ロサンゼルス)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)がパドレス戦に「1番・投手兼DH」で出場。一回表にマウンドに上がり、1回2安打1失点。最速100・2マイル(約161・2キロ)を計測した。
開始40分前にウオーミングアップでグラウンドに姿を現すと大歓声を浴びた大谷。先頭のタティスには直球で詰まらせるも中前打。続く初球でワイルドピッチとなり、二進。アラエズには4球目がこの日最速で、6球目のツーシームを中前に運ばれた。マチャドにはカウント1―2からのスイーパーでハーフスイングとしたが、判定はノースイング。6球目を中犠飛とされ、先制を許した。シーツは直球で二ゴロ、ボガーツはツーシームで三ゴロとし、イニングを完了した。
大谷は全28球を投げスイーパー10球、直球9球、ツーシームが8球、スプリットが1球だった。直球の平均は99・1マイル(約159・4キロ)とアドレナリン全開で、術後最速だった97マイル(約156キロ)を大幅に上回った。
投手の登板は2023年8月23日レッズ戦以来、663日ぶり。MLB公式はナ・リーグで投手と先頭打者で出場するのは1900年ジム・ジョーンズと53年アルビン・ダーク以来、3人目で72年ぶりと伝えた。
ロバーツ監督は試合前に取材対応し、「彼自身がこの登板を望んだ。相手はパドレスで同地区のライバル。そこに登板をぶつけるというのは彼の闘争心を物語っていると思う」と興奮した様子で話した。
その後は投打二刀流で出場していく大谷の〝管理〟について説明。「攻撃面への影響も注視していくつもり。おそらくアドレナリンが切れる翌日に影響は出ると思う」と話した。今後、疲労や負荷を見て大谷にブレーキをかける場面があるという問いには「比較的、簡単な話だと思う。選手は常にもっとやりたいと思うもの。それがアスリートの本質。ただ、私は常に選手に『物足りなさを感じさせる』という哲学を持っている。もう少しいきたかったと思わせるくらいがちょうどいい。今回の登板もそれが当てはまると思う」と強調した。
続けて「彼が〝まだ投げられる〟と感じる場面がきっとあるだろうけど、われわれはそのときこそ、物足りなさを残すつもり。慎重に進めてきたプロセスは今後も変更しない。彼の健康が最優先で、球団にとっての価値も計り知れないものだからね」と前のめりになる大谷を時には制御していくとした。