パドレス戦に先発したドジャース・大谷=ロサンゼルス(ロイター) ドジャース6-3パドレス(16日、ロサンゼルス)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)は2季ぶりに投打の「二刀流」で復帰して、「1番・投手兼DH」でフル出場。2023年9月に2度目の右肘靱帯(じんたい)再建手術を受けた大谷のメジャーでの登板は同年8月23日以来で663日ぶりとなり、球数制限で1回を2安打1失点で降板し、勝敗は付かなかった。打者5人に28球を投げ、直球の最速は100・2マイル(約161キロ)を計測した。打者では三回に同点二塁打、四回には右前適時打を放ち4打数2安打2打点、1四球だった。3試合連続の複数(マルチ)安打をマークして、打率は・300。ナ・リーグ西地区首位のドジャースは逆転勝ちして、3位パドレスとのゲーム差を4に広げた。
パドレス戦で1回を投げ終えたドジャース・大谷=ロサンゼルス(ロイター)ドジャースに移籍して2年目で初めて、本拠地ドジャースタジアムのマウンドに足を踏み入れた大谷。地元ファンの大歓声を受けて、これまでのセットポジションからではなく、左足を一歩後ろに引く動作を入れるノーワインドアップで投げ、今季13本塁打の1番タティスと対戦。フルカウント3-2から内角低めの99・1マイル(約159・5キロ)直球で押し込み、打ち取った当たりだったが、右中間に落ちて右前打。昨季まで3年連続首位打者の2番アラエスを迎えたところで、暴投で二塁に進められた。4球目には球速100・2マイル(約161キロ)を記録したが、フルカウントから真ん中低めのツーシームを中前打された。
いきなり無死一、三塁のピンチを招くと、通算352本塁打の強打者、3番マチャドにフルカウントから外角低めの「スイーパー」と呼ばれる横に大きく曲がるスライダーを中堅まで運ばれて、犠飛で先制点を許した。4番シーツの一、二塁間への当たりは、二塁手エドマンが滑り込んで好捕して、二ゴロ。2死二塁となって、5番ボガーツを真ん中低めのツーシームで当たり損ねの三ゴロに打ち取った。大谷は右拳を握りながらマウンドを降り、救援陣にあとを託した。
一回を投げ終えた直後に、先頭で打席に入った大谷。10日(日本時間11日)の前回対戦時に3打数1安打だった右腕シースと再戦し、フルカウントから真ん中低めのスライダーにバットが空を切り、三振だった。
三回2死三塁の好機で迎えた第2打席は、1ボールから外角低めのスライダーを逆方向にはじき返し、左中間を深々と破る同点二塁打とした。自らの失点を帳消しにしたが、2番ベッツが中飛に倒れ、勝ち越すことはできなかった。
パドレス戦の4回、右前適時打を放つドジャース・大谷=ロサンゼルス(ロイター)1点を勝ち越された直後の四回に6番マンシーの2点打、9番エドマンの右前適時打で4-2と逆転し、なお2死一、二塁で回った大谷の第3打席。1ストライクから真ん中高めに外れる98・2マイル(約158キロ)直球を上からたたき、右中間に運ぶ適時打。さらにベッツも中前適時打で続き、ド軍が打者一巡の猛攻で5点を奪い、6-2とリード。前回対戦で7回無失点に抑えられたシースを攻略した。
6-3の六回1死一塁で回った第4打席は、2番手左腕ペラルタと対戦。カウント1-2から外角高めのツーシームを追いかけるようなスイングで、空振り三振に倒れた。大谷は歯を食いしばりながら、ベンチに戻った。
八回2死で回った第5打席は、3番手右腕モーガンと対戦。カウント3-1から外角低めにスライダーが外れて、四球を選んだ。ただ、ベッツが初球を打ち上げて中飛に倒れた。
大谷は試合後、地元テレビ局のインタビューに応じ、二刀流復帰戦を終え「うれしい気持ち。戻って来られていろんな方の支えがあって今日復帰できたので、その方々に感謝したい」と喜びをかみしめ、自身の投球について「結果的にはいまいちだったが、自分の中でいいイメージを持って前進できる材料はいっぱいあったと思うので、いい一日だった」と晴れやかな表情を浮かべた。同地区の宿敵パドレスに勝利したことに「特にオフェンス面、ブルペンもそうだったが素晴らしい野球だったと思うので、一回から九回まで全員で勝ち取ったいい勝ちだった」とうなずいた。