あっという間に梅雨の季節になってしまった。小やみなく降る雨、うっとうしく蒸し暑いと誰もが思う。早くこの梅雨が上がれば、楽しい夏がやって来ると期待する。しかし、梅雨とはそんなに嫌われる季節なのかとふと思う。ヨーロッパではジューンブライドと言うではないか。雨の日の花嫁は幸せになるといわれている。
映画「シェルブールの雨傘」のあの美しい映像は今も心に残る。日本でも「雨が止んだら お別れなのね」(雨が止んだら/朝丘雪路・1970年)で始まる歌もあった。いや「雨が小粒の真珠なら 恋はピンクのバラの花」(雨の中の二人/橋幸夫・60年)という歌もあった。なんなら「雨々ふれふれ もっとふれ」(雨の慕情/八代亜紀・80年)もあった。
晴れた青空は気持ち良くて、できれば大草原で寝そべっていたいが、雨の日の憂鬱な情感の方が胸にいつまでも焼き付くのかもしれない。例えば墓参りも、晴れた日が良いに決まっているが、小雨降る中、訪れた寺院で頭(こうべ)を下げ、久しぶりの親不孝を詫びる際は、雨の音が無性に響くものだ。雨の日のゴルフはパッティングが良く入るという。雨が上から降ってきて頭が上がらなく、濡れたグリーンには球筋がくっきりと描かれるからというが、やや誇張している感もある。
閑話休題。先週久しぶりに娘とゴルフをした。今年3回目のゴルフだった。私にしては珍しいくらいゴルフをする機会が少なくなっていた。3月に鹿児島の溝辺カントリークラブ、4月は私の患者であり写真家の関口照生氏(86)が主催するザ・カントリークラブ・ジャパン(千葉県木更津市)でのゴルフコンペに招かれた。そして今回の娘とのゴルフで3回目。しかも3月の鹿児島の時に坂道で転倒して股関節を痛めた後だった。骨折していなかったが、MRIでは左股関節の関節唇損傷が認められ、歩行時には痛みを伴っていた。