初の日本タイトルをつかんだ今平(中央)。仲間からウオーターシャワーで祝福された(撮影・萩原悠久人) 日本オープン最終日(13日、埼玉・東京GC=7251ヤード、パー70)トップと1打差の3位から出た今平周吾(32)=ロピア=が最終18番でロングパットを決めるなど5バーディー、3ボギーの68で回り、通算4アンダーで初のゴルファー日本一となった。会場のある埼玉出身で、地元でツアー通算10勝目。首位から出て70で回った木下稜介(33)=ハートランド=が1打差の2位だった。
いつもクールな男が、人生初の雄たけびを上げた。1組後ろの木下と並んでいた18番(パー4)。今平が「10回打っても入らない」と語る20メートルのバーディーパットをねじ込んだ。地元・埼玉のギャラリーに向けてボールを投げ入れ、感情を爆発。木下が及ばず、日本一の称号を手にした。
「頭が真っ白だった。こんな体験は人生で初めて」
20センチ超の深いラフに、起伏のあるグリーンなど難度の高いセッティング。4日間の平均ストロークは74・332(パー70)で、アンダーパーは2人だけだった。身長165センチの今平は決して飛ばし屋ではない。だからこそ安定感で勝負した。
4日間でドライバーを握ったのは6度だけと安全策を徹底し、フェアウエーキープ率は82・143%(4位)。グリーン上では、3戦前から左腕を伸ばしたクロスハンドにしたことで「シャフトと一体にして安定した」といい、平均パット数は1・71(3位)だった。この日は前半で2つ伸ばして単独首位に立ち、後半も17番まで1バーディー、2ボギーと我慢。最後に劇的なドラマを作った。