五回無死二塁、中前適時打を放った阪神・佐藤輝明=神宮球場(撮影・松永渉平) (セ・リーグ、ヤクルト1ー9阪神、20回戦、阪神12勝8敗、6日、神宮)現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(76)は勝負どころでの阪神の戦い方に言及した。
ここで走者を進める。1点を取る。阪神の集中力の高さを凝縮したような勝利だった。フォーカスしたいのは二回無死一塁での木浪の二ゴロ。カウント2-2から2球連続でヒットエンドラン。ファウルでもベンチは作戦を継続させたところに木浪への信頼がうかがえた。また、それに応えて近本の勝ち越し打につなげた木浪も大したもの。優勝争いをするチームはこういう好循環になる。
五回の佐藤輝の適時打も3ボールからの直球を捉えたもの。相手はサイスニードから原に代わったばかりだった。絶対に失敗できない状況で振れるのも集中力の証し。その佐藤輝の一打で生還した大山や、一回に森下の中前打で一度、二塁方向に戻った中野が生還できたのも素晴らしい。三塁ベースコーチも的確だった。
選手が自分も活躍するーという気持ちになっている。昨季はリーグ優勝&日本一を達成しただけに勝負どころでの戦い方は分かっている。岡田監督が開幕前に語っていた「自分たちの力を信じて」というメッセージが大事なシーズン終盤で効いている。