思い描く野望が、才木を強くする。昨年12月末に兵庫・たつの市で野球教室に参加し子供たちと交流した後に、完全試合への思いを問われ「最初から目指しているピッチャーは少ないんじゃないですかね。自分は狙っていますけど」と語った。「完封を2、3、5回と増やしたい」とも付け加えていたが、その言葉通りの躍進を見せている。
チームは5連敗の後、3連勝で貯金3。首位広島と1ゲーム差の2位に浮上した。才木が先発する日曜は今季9勝2敗。もう何週も、得点すら与えずに最高の形で週末を彩っている。
「負けて月曜をズルズルいくより、勝っていい感じで火曜から入れる」
8回1安打無失点で7勝目を挙げた才木=撮影・林俊志ゼロを刻み続け、虎を力強く導く。この先はきっと、大記録の方から、達成してくれと才木に近づいてくる。(三木建次)
★梅野が語る「勝てる要因」
リードした梅野が才木の好調の理由を語った。「才木自身が(配球や球種の使い方の考えを)準備をして毎週臨んでいる。そこが一番ゲームの中でいいことかなと。(球種が)偏らないし、いろいろな球を使いながら攻めて行けているのが、勝てる要因だと思う」。その中でも七回先頭の栗山をスローカーブで空振り三振に斬った場面を振り返り「意図をくみ取って、才木も腕を振ってあのコースに投げてくれた」と絶賛。直後の七回無死一塁では出場3試合連続安打となる右前打で先制劇を演出し、攻守で右腕を援護した。
■データBOX
◉…阪神が今季2度目の同一カード3連勝。4月19-21日の中日3連戦(甲子園)以来
◉…才木は4月14日の中日戦(バンテリンドーム)から7連勝。阪神の投手では、青柳が2022年5月14日のDeNA戦(横浜)から8月2日の巨人戦(東京ドーム)の間に9連勝して以来
◉…才木は5月19日のヤクルト戦(甲子園)で一回に2点を失ったのを最後に、29回⅓連続無失点を継続中。連続イニング無失点の球団記録は、2006年の藤川球児の47回⅔