単独首位で終了した臼井麗香。TVのインタビューを終え笑顔(撮影・中島信生) アクサレディス宮崎第2日(23日、宮崎・UMKCC=6545ヤード、パー72)首位と1打差の2位から出た臼井麗香(25)=フリー=が66で回り、通算13アンダーで単独首位に立った。主催者推薦での出場で、優勝すれば昨年大会の山内日菜子に続き、ツアー史上5人目。1998年度生まれの黄金世代では14人目の初優勝者となる。66で回った山下美夢有(22)=加賀電子=が1打差の2位。3週連続優勝を目指した鈴木愛(29)=セールスフォース=は予選落ちした。
幼い頃から宝塚歌劇団に憧れていた臼井に、ひのき舞台で主役を務めるときがやってきた。6バーディーを奪い、ボギーはなし。残り104ヤードの3打目をピン手前10センチにつけた1番(パー5)のスーパーショットで開演した、土曜日のムービングデー。昨年10月以来のツアーでも、同組で回った20歳の飛ばし屋、小林夢果に50ヤード以上置いていかれても、自分のスタイルを貫き、2度目の首位取りに成功した。
「(小林の飛距離は)別の世界のことだと思ってやっていた。ホント、うらやましい。でも、周りは関係ない。自分のスコアだけに集中しようと思いました」
日本女子プロゴルフ協会の公式HPで紹介されているプロフィルのサイズは158センチ、48キロ。昨季ポイントランク134位に沈んだこのオフは、体の土台づくりから始めた。トレーニングと並行し「食べたらすぐ寝る。太るみたいなんで」の〝食トレ〟で、人生MAXの51キロにまで増やした。
主催者推薦で今季初出場の今週も、母・香理さん(51)が作ってくれたおにぎりを2日連続でラウンド中に4個完食。ガス欠になることもなく、ツアー出場123試合目で初めて首位で最終日を迎える。
「宝塚に入りたくて、3歳から13歳までクラシックバレエ、ジャズダンス、ボイストレーニングなどを習っていました」
タカラジェンヌの夢は断念したが、ゴルフの世界でトップスターになれる日は目前。中学時代から「レイチェル」の愛称で呼ばれ、コロナ禍の時期には自身がデザインしたゴルフファッションブランド「チェルクラッシー」を立ち上げたが、もちろん本業はプロゴルファー。黄金世代の25歳は「絶対に優勝したい」と自称肉食系らしく、攻めのゴルフでの頂点を力強く宣言した。(臼杵孝志)