前半、イラクのアイメン(左から2人目)に先制ゴールを決められる日本=アルラヤン(共同) サッカー・アジア杯1次リーグD組(19日、日本1-2イラク、アルラヤン)開始早々の失点が痛かった。DF菅原の裏を取られ、右サイドから失点。完全アウェーのような会場の雰囲気もあり、そこから立て直すのに時間がかかった。
攻撃のバリエーションが少なかったのが気になった。MF伊東が左を突破してクロスを上げる。これだけだ。中で待つFW浅野はスペースに走り込むタイプで、好機を生かすことができなかった。もう少し人数を多くして、相手ペナルティーエリア内に圧力をかけたかったが、MF久保は外でもらい過ぎて、ゴール前に顔を出さず。少し自由にやり過ぎた。もっと前線で勝負しないといけない。
時間がたつにつれて焦りが見られるようになり、相手のハイプレスも機能したことで、個々のミスにつながった。浮足立ったところをつけ入れられ、結果として2失点の悪循環。イラクの高さと強さを生かした攻撃に苦戦を強いられ、日本らしさが見られなかった。
日本が成長してきたと同時に、アジアのライバルたちも経験を積み、日本に追いつけ追い越せとばかりにやってきた。ベトナム戦で失点したセットプレーもそうだったが、今回もイラクに研究された印象があった。
1993年の「ドーハの悲劇」から30年あまり。それでも日本が強くなっているのは間違いない。決勝に行くまでに、どこかで強豪とは当たることになる。日本は自ら厳しい道を進むことになったが、最後まで戦い抜いてほしい。(サンケイスポーツ専属評論家)